このブログを始めてから、飲酒運転をなくすための制度・法令・アイデア・ニュースに目を通すことが日課になりました。 そんな中、交通違反を抑制するのではなく、逆に助長してしまうような仕組みもあることを知りました。
その仕組みとは「全日本交通相互保障協会のライセンス保険 」です。
スピード違反や駐車禁止などの「青キップ」の反則金の支払を補償してくれるそうです。 年会費6,000円です。
真偽は分かりませんが、400万人が加入していて、法人契約も可能とのことです。
「赤キップ」の場合には、「反則金」ではなく「罰金」なので、法律的に補償できないことになっています。 ですので飲酒運転の「罰金」は補償されないのです。 また、減点される点数やレッカー移動の代金は補償されません。
さて。
タクシーや運転代行の価格と比べて、年会費6,000円は格安です(飲酒運転の罰金は補償されませんので、比較しても意味はありませんが・・・)。 高速道路で40km未満のスピード違反の罰金(普通車で35,000円)は補償されます。
これって、交通違反を助長していませんか?
400万人の中には、公務員も警察官も教員もいるのだと思います。 「酒気帯びでも懲戒免職」という記事には食傷気味です。 マスコミも、類似ニュースばかり繰り返し流すのではなく、ライセンス保険の加入者の実態でも調べれば良いのに。
ご意見をお聞かせ下さい。
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追記
The Wind of Blessing というブログの「怪しいですよね、ライセンス保険3 」で詳しく論評されていました。
金融庁や警察当局も「好ましくない」と発言しているようです。 安易に加入しないほうが良さそうですね。