「リハビリテーション」という言葉の使い方で、よくこんな言葉を耳にする。

「指を動かすのもリハビリだよ!」

「生活動作のリハビリです!」

「施設のあらゆる場所をリハの場所としてます」
これをお読みになっている貴方に問う。
「リハビリテーション」という言葉の意味は何ですか?

この問いに「訓練」「生活を作ること」等と頭に出てきたら、それは間違いである。そう、日本人はすぐに言葉を省略したがることもあって、使いやすくて便利な言葉なんだろう。

個人的な憶測で申し訳ないのだが、おおよそこの言葉を使っている人の意味合いは「訓練」という印象が強い。ここで一度、「リハビリテーション」という言葉の語源を見直してみよう。

大川弥生先生がお書きになられた   『新しいリハビリテーション 人間「復権」への挑戦』 より以下の文章を抜粋させていただく。

リハビリテーションという言葉の本来の意味は、「権利、資格、名誉の回復」です。ヨーロッパの中世では、貴族・役人などの身分や地位を回復すること、また宗教上の波紋を取り消すことがリハビリテーションでした。

たとえば、ジャンヌ・ダルクは宗教裁判で魔女とされ火あぶりの刑となった後、やり直し裁判で判決の取り消しと名誉回復がなされましたが、これは「ジャンヌ・ダルクのリハビリテーション」と呼ばれています。 近代以降はリハビリテーションに、「復権」「犯罪者の社会復帰(更生)「失脚した政治家の政界復帰」などの意味も加わり、広く使われる一般用語になっています。

加えて、 大川先生はリハビリテーションを「人間らしく生きる権利の回復」と表現している。どうであろうか?「訓練」でもなく、「生活」でもない。「自分らしく生きる権利の回復」、もっと理解しやすくするならば大田仁史先生のお言葉をお借りして、「自分らしさを取り戻すこと」ならいかがだろう?

言葉の使い方が間違っていたのであれば、密かで良い、今すぐから使い直そう。貴方一人の意識の変革から、真の波紋を広げて、日本のリハビリテーションを明るく照らしていこう。

4月吉日 髙橋英士


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