複数オブジェクトの色変更【STEP1】 | デザインテクニックたれ流し!〆切を乗り切れ!

複数オブジェクトの色変更【STEP1】





STEP1
便利な「再配色」を使いこなそう


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今回は「テクニック」というよりは「効率化」になります。
複数の色やグラデを使ったオブジェクトの色を効率良く変更するワザです。
オブジェクトの再配色」を使用するのですが、IllustratorCS3以降の機能なのでCS2以前からのユーザーは意外と知らなかったりします。かなりの効率化になりますので知らない方は絶対に覚えて下さい。
私もIllustrator5.0位からのユーザーなのですが(歳バレますね)、この機能を知った時はIllustratorスゲー!!と思いました。アプリケーションもどんどん進化してますね。



オブジェクトの再配色(以下、再配色)」は
オブジェクト>カラーの編集>オブジェクトの再配色...
で呼び出せますが、ツールバーに一発で呼び出せるボタンがありますのでそちらから呼び出して下さい。

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まず比較的簡単なオブジェクトで試してみましょう。
こういうアイコンがあったとします。

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このアイコンの赤い部分はは全てグラデーションで表現されています。
グラデーションの構成は以下の通り。

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始点は全てM100Y100です。「再配色」はこういう違うグラデーションでも同色が使われている場合に大いに役立ちます。
例えばこのアイコンを「青」に変えたい…グラデーションを1種類ずつ選択して変更してるとオブジェクトによっては多大な時間がかかってしまいます。
こういう場合は是非「再配色」でやってみましょう。



アイコン全体を選択して「再配色」ボタンを押すとこんなパレットが出現します。

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ここで色を変更します。今回は「指定」する方法でやってみます。



このアイコンは白を除いて「4色」使用されていますのでそれぞれを変更します。
右側の「新規」列のカラーバーを選択し、下のスライダーでそれぞれ色を変更します。

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はい、青いアイコンに変わりました。



この変更方法は「丁寧」な方法です。
・しっかりとCMYKを数値指定したい
・変えたく無い色がある
このような場合は今回の方法でやってください。



実はもっと簡単な方法があります。
再配色パレットを呼び出したら「編集」ボタンを押してカラーバー右下の「ハーモニーカラーをリンク」という鎖のアイコンを押して下さい。

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はい、後はカラーバーの丸を好きな場所に動かせば一気に色が変わります。Photoshopの色相変更感覚ですね。

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まさにワンタッチです。カラーバーの下のバーを動かせば明るさも変更可能です。
但しCMYKの数値が中途半端な数字になってしまうので、気になる人は変更後に下のカラーバーで調節した方がいいかもしれません。このへんはお好みで。



次回は再配色をもう少し掘り下げて説明します。