
どうにも全てがチグハグ続きなので、気分転換という訳ではないが髪を切ってみた。
ついでに四年くらいズッと生やしてた髭も剃ってみた。
昔から気合いを入れる為に髪を切ったり金髪にしたりしてた僕。
女の子が何かあると髪を切るのがよく分かる僕。
久しぶりにつるつるのアゴを触ってニヤケる僕。
美容院をなかなか浮気できない僕は、10年前に住んでた鷺ノ宮の美容院に未だに通っていたが、時間がなかったので珍しく近所のお店へ。
浮気、という訳ではないが何故か後ろめたそうに入る僕。
西新宿の、我が家のすぐ近所にある、その美容院のドアをくぐるのは実は二回目である。
その昔、僕の尊敬するK先輩が通ってたお店。
ある日、K先輩が西新宿から引っ越してしまうと言うことで、使わなくなった電気ポットをくれる、という電話を頂いた。
歩いてわずか3分程の近所に住んでたK先輩が遠くに行ってしまうのはとても寂しいが、ポットを頂けるのはありがたい。
『20分後に頂きに伺います』と電話で話すと
『俺ん家の隣の美容院、分かる?
20分後ならそこで髪切ってるから、ポット持参で行くからその美容院に取りに来てよ。
家族みたいな連中だから全然平気だからさ♪』
という事で、言われるがままに、ちょいと緊張しながら美容院のドアを開けた僕。
すかさず店長さんらしい人が奥から出て来て、爽やかな笑顔でこう言った。
『いらっしゃいませ。
お客様、カットにしますか?
それともポットにしますか?』
…いきなりの素敵すぎる問い掛けに面食らった僕。
『じゃ、じゃあ、ポットで(-.-;)』
店長
『かしこまりました。
ポットでございますね?』
すかさず奥からもう一人の若いスタッフが、お望みの電気ポットを持ってきた。
一連のよく分からない展開に呆気にとられていると、奥から何人かの笑い声が。
奥を覗くと、散髪中のK先輩や他のお客さん達が、僕の受け答えを聞いて大爆笑している。
…なるほど。
実にアットホームなお店だ。
『次はカットで来ます(^^;)』
そう言って、ポットを片手に深々とお辞儀をして店を出た僕。
それから半年後、やっとポットではなくカットで行けました。
案の定、温かいお店でしたo(^-^)o
…ちなみにその後すぐに職場に出勤しましたが、髪を切った事も髭を剃った事も、誰にも気付かれませんでした(-.-)
…まぁ、そんなもんですわ(^^;)