夜な夜な眠れない老人たちが
集まるところがある
とあるビルの一室
広いホールに何十人もの人たちが
ポンポンをふりふり
踊ったり笑ったり喋っている
それが全員老人
誰がはじめたのか
この集まりはなんなのか
誰も知らない
ただ眠れないからふらっと来て
チアガールが振りまわす
例のアレを渡される
アレとは先ほどのポンポン
ポンポンを持つと
振りたくなるのがあたりまえ
自然と楽しそうに踊りだす
みなさんご存知の通り
ポンポンの音というのは
人を狂わせる作用がある
振らないわけにはいかない
そう
だから
踊らない人はいまだかつていない
不思議のはじまりなのだ
ポンポンとはそういうもの
いつからか
どこからうわさを聞きつけたのか
新入りの老人が来る
すぐに馴染んで踊りだす
数秒でポンポンマジックにかかる
ポンポンは誰のことも
逃がさない
心奪われるのがポンポン
ここの集まりには年齢制限がある
50歳からしか参加できない
49歳なら誕生日を迎える日まで
待つしかない
ある時
1人の老人が孫を連れて来たいと言った
しかしそれは絶対に許されないことだった
50歳ルールを破るわけにはいかないのだ
だが誰が作ったルールなのか
誰に許可をもらうのか
誰も知らない
1人のチビの老婆が
もったいぶって言った
「ここは秘密の場所なんだよ
ここはここにいる人の頭の中だけの
記憶の場所
若い人たちゃ映像に残したがるだろ
あれやられたらおしまいさ
ここは消えてしまう」
はじめて聴くルールに皆驚いた
もしかしたら
この人がはじめた人なのかもと
勘づいた人もいた
「50歳になったら来なって言っとくれ」
とチビ老婆はニヤリと笑った
するとまだ新入りホヤホヤの女性が
この会話に入ってきた
「あのすいません
私36歳です
そんなルールがあるなんて知らなくて
ごめんなさい
どうしたらいいですか」
チビ老婆は驚いて
その女性の方を振り返って見た
だがすぐにやわらかい口調でこう言った
「あんたは良いよ良いと思う
また来なさい」
みんなもそう思った
みなさんには
ここの秘密を教えてあげましょう
この場所はクチコミだけで広がった
集まりです
きっと
あのチビ老婆がはじめたのでしょう
若い人が来てはダメな理由も教えますね
それは
このホールは電波が届かないように
できているからです
だから電波依存だとつまらない場所なのです
本当はただそれだけのことなんです
もうひとついうと
電気も配線されていません
もちろんトイレもなく
手を洗うこともできません
じゃあ部屋は暗いの?
と思われるかと思いますが
電気をつけたような明さはないですが
なんとなく明るいのです
その明かりの正体は不明です
それが一番の謎です
こんなところがあるはずなんです
たぶん
どこかでうわさを聞いたら
是非行ってくださいね
ーーーおしまいーーーーー
毎日のようにお話ができてしまう
病(やまい)に悩んでいます
文字にするのは難しいから
まゆにだけ話すんだけど
まゆがブログに書いてみてって言うから
めずらしく書いてみたってことさ
1週間くらい前に
ポンポンハタキを作ったんだ
静電気でホコリを取りたかったからね
お掃除用のポンポンってこと
ずいぶん前に
お掃除用ポンポンハタキが
100円ショップで売ってて買ったの
気に入ってたのに汚れたから捨てたら
もう売ってなくて
どうしても欲しくて
ネットで探したけどなくて
十何年が経ち
とうとう
自分で作ることにしたんだけど
ビニールテープの種類を間違ったから
作りにくかった
静電気は起こるけど
少し足りないんだよね
そんで作ったら
ポンポンだから振りたくなるじゃん
良い音するんだよねー
ビニールテープが余ったから
ポンポン2つ作って
両手に持って踊ってるの
なんか良いよ♪
バカみたいに踊って楽しいの♪
ポンポンはあたいを救うって思ったよ
だからなんか知らんけど楽しくなるから
人にもすすめたいって思ってたら
こんなお話ができましたってことっす!
あははは
またね
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