先日Twitter…じゃなかった、Xで第一報を見た時、一瞬目を疑いました。

またあの時代のダンサーが星になってしまったのか…と寂しい気持ちです。

 

記事にもありますが、やはり彼の印象は「ザ・カブキ」。

以前の記事に「学校に男性ダンサーアルバイトの募集が来てた」と書きましたが、実はこれ、「ザ・カブキ」の舞台でした。もう30年以上前の事ですから話してもいいでしょう。この頃本当に男性ダンサーを揃えるのが難しい時代で、古田新太さんもバレエの舞台のアルバイトをしたとおっしゃっていたことがありましたね。なんつっても忠臣蔵なので47人は揃えなければならず、さぞかし苦労されたのではと思います。実際に応募した人がいたかどうかは知らないけど。ていうかこれ、学校もどこだかバレそうですね。まあいいか、昔の話だし(笑)。

 

それはともかく。

私は実際の「ザ・カブキ」初演は観ていないのですが、先日古いVHSビデオをダビングしていた際に、NHKで放送された「ザ・カブキ」のドキュメンタリーを発見して、懐かしく観ていました。この映像、ニコニコだかYouTubeだかに上がっているようです。そういえばニコニコって古いバレエの映像が意外に多くアップロードされてましたが、この騒動でサルベージされるんでしょうかね?

 

それはともかく。

結果的に、私が彼のバレエを観たのは、1991年の世界バレエフェスティバルのガラ公演でした。その頃数少ない海外からの情報でエリックの評判を聞いていて、すごく楽しみにしていた覚えがあります。

その時の演目は「アンティノウス」。若くて綺麗な体の線を持っていた彼には、すごく合っていた演目だったように記憶に残っています。

日本では案外「ザ・カブキ」以外の演目で彼が踊るのを観られた機会は少なかったのではないでしょうか。何かオペラ座でいろいろゴタゴタもありましたしね。

 

今回初めて彼の年齢を知ったのですが、まだ60歳だったとは。とするとあの頃は相当若かったんだな…!と改めて驚きました。

今は映像を探すことも簡単にできますが、当時の彼の舞台をもっと生で見てみてみたかったですね。