少年は幼い頃、五・六歳の時になりたい職業が存在した。
それは『正義の味方・ヒーロー』になること。
ヒーローはピンチになると駆けつけ、人々を助ける存在だ。
時には怪人と戦ったり、巨大化した怪人をロボットで倒したりした。
なぜそんなものになりたかったのだろう?そんな夢を持った子供は大きくなったらそう思うだろうが、少年はなりたい理由があった。
彼には何もなかったからだ。両親もいない。友達もいない。近くに人がいない。自分以外人がいない。そんな空間にいたから・・・
彼は壊れて汚い映像に映ったヒーローに憧れた。そしてなりたいと思った。
彼は成長した。
彼は立派な17歳となった。
孤児としてある施設で生活し、今はその施設で運営している学校に通っている。
学校名は『ヘリオクスアカデミー』。巨大な学校施設で、多くの人々が「学園都市(スクールシティー)」と呼んでいる。
今日もまた彼は静かな教室の教卓の上に立って叫んだ。
それは彼のいつもの行い。彼のいつもの活動の始まり。彼は高らかに叫んだ。
「さて、今日もいいことするぞ!!」
今日もまた学校でひと騒動が起きそうだ・・・