「ママッ、ママッ」
「それでさぁ・・・・・・ケント?」
「ママッ!?」
ケントはママに抱きつく。しかしとうのママは困惑していた。
「あれっ、アケミガキいるの?」
「えっ・・・うんっ・・・」
「どうなの。やっぱり大変?」
「まぁ・・・」
「だよね。あたし遊ぶ時間減るならガキなんてちょーいらないし」
「ていうかウザいよね」
アケミと呼ばれたママを除いて他の二人はケタケタと笑う。
「どうしてあの二人は笑ってるのですか?」
「知らない方がいい」
その会話を聞いた俺は・・・正直キレかけていた。子供の前でする話ではない。
「じゃああたしたちは帰るねぇ~」
「またねぇ~」
「うんっ・・・また・・・」
アケミが言うと二人は振り返り、歩き出す。クスクスと笑いながら・・・
アケミはケントの顔を見ながら尋ねた。
「まさかずっと待ってたの?」
「うんっ、ママにいわれたとおりあそこでまってた」
「・・・」
「それにお姉ちゃんもいっしょにまってくれたからさみしかったりこわくなかった・・・」
ケントはそう言って小羽を指差す。小羽はニコニコしながら挨拶する。
「こんにちわです。はるさき・・・」
「ケント、本当に待ってたの!!」
アケミは小羽の挨拶を無視し、ケントの肩を掴む、手から荷物を落としたが、気にしなかった。
「もしかしたら・・・ママはケントを置いていったかも知れないのよ・・・それなのに待ってたの?」
「うん、だってママが言ったもん。かえってくるって・・・」
その言葉を聞いたアケミは少し沈黙した後、
「ケント!?」
と叫んでケントを抱き締めた。
「ママッ苦しいよ」
「ゴメンね。ゴメンね。ママを許して・・・」
アケミは大粒の涙を流しながらケントを抱き締める。それはもう二度と離さない。その証のように見えた。