子供は小羽が入れたオレンジジュースをストローでごくごくと飲んでいる間に俺は小羽から事情を聞くことにした。ことの発端は小羽が瑠璃の依頼でハンズにしか売ってないクリアファイルを買いに行くところから始まるそうだが・・・
「ちょっと待て、依頼って言わなかったか?」
「はいです。小羽は瑠璃社長からお使い係です!」
小羽は胸を叩くポーズをする。凄いことを強調しているらしいが・・・
「他に仕事は?」
「そうですねぇ・・・この前はお肉を買いに行きました~、その前は・・・」
「もういい・・・充分だ」
俺は小羽の発言を聞いてため息をつく。まさか本当にお使いをしているとは・・・想像は怖い。俺はもう一つ気になることを聞いてみた。
「依頼料はどうしてる?」
「お給料ですか?」
「まぁそうだ」
「お給料はちゃんと貰ってますよ。この前それでアメチャンを買いました。とても美味しかったですよ~。」
小羽はその味を思い出しているのか、美味しい物を食べたような顔をする。どうやらタダ働きをされているわけではないようだ。ただ給料は少なそうだが・・・
「この前は・・・」
「いや、もういい。充分だから・・・話を続けてくれ」
「分かりましたです!」
そう言って小羽は敬礼のポーズをする。そのポーズに何の意味があるのか分からないが・・・
 小羽は地下鉄で江坂に着くと、ハンズに直行し、ファイルを購入。その足で近くの公園へ向かった。ハンズの建物から少し離れたところに大きな木がはえた場所がある。そこを公園と呼ぶものではないが、多くの人々が知っている場所だ。もちろん俺も・・・話を戻そう。小羽はそこへつくとベンチに一人の子供が座っていた。小羽は尋ねたそうだ。何故ここにいるのかを、すると子供は答えた。