そして次の日、俺達は七時に起床し、朝食と出かける準備をすませ、八時に須磨海岸に向けて出発した。地下鉄江坂駅から梅田駅に向かいJR大阪駅まで徒歩数分、そこからJR東海道線に乗り換る。そうやって行くこと一時間。俺達は目的の場所に着いた。見渡す限りの青い海、それと空がまるで混ざっているように見えた。早く来たつもりだったが、回りを見れば多くの人が海を満喫していた。

「すごい人ですね。これが河瀬さんが言っていた海の魔力なんですね・・・」

「まぁ・・・そうかもな・・・」

俺はそう言いながら血糊が着ている服の胸ポケットから降り、砂浜に着地した。するともの凄い暑さが足の裏をおそう。俺は悲鳴をあげて血糊の足の上に昇る。

「あっつー!!」

「マウスさんあまり無理はしない方がいいですよ」

血糊はそう言って鞄からブルーシートを取りだし、それを砂浜の上にひき、パラソルをさした。そして俺のためか、冷えピタシートをブルーシートの一角に貼る。俺はすぐさま冷えピタシートが張られた場所に移動する。先程とは違い、気持ち良い冷たさが全身を包む。

「あぁ~、生き返る」

「そういえば河瀬さん遅いですね」

「仕方ないだろ。女の子は着替えるのに時間をかけるもんなのさ」

「そうなんですか?」

「そうだよ。まぁ気長に待ちましょう」

「そうですね・・・」

血糊はそう言ってブルーシートに座る。血糊の格好はアロハシャツとトランクス型の水着。黒を強調とした水着である。きっと麻里亞がこの水着をチョイスしたんだろう。それにしても・・・相変わらずガタイがいいな・・・俺が血糊の体を見ていると後ろから声が聞こえてきた。