「友達と行けばいいじゃないか?」
「それもそうだけど・・・今回はマウスと血糊君と行きたいの!!」
「いいか麻里亞、俺はネズミだ。暑さに弱いし、人前に出たら大パニックだぞ!」
「大丈夫だよ。みんな海に夢中で、マウスのことなんか気にしてないから!」
「そっ、そうなのか・・・」
「それぐらい海には魅力があるということなの」
「だがな・・・」
「血糊君はどうする?一緒に行こうよ」
麻里亞はそう言うが俺は血糊は断ると思っていた。血糊は人混みが好きじゃない。だから人が集まるような場所にはあまり行きたがらないと思っていた。しかし・・・
「いいですよ」
あっさりと行くことに承諾した。
「やったー!」
「珍しいな。海に何かあるのか?」
「いえっ・・・何て言うか・・・海を見て見たい気分だったので・・・」
血糊はそう言いながらスケッチプックに何かを描く。きっと人に発見されてない場所の絵でも描いてるのだろう。
「マウス~!」
「あぁ・・・行こうか・・・」
「やったー!そうと決まればまずは海に必要な物を買いに行かないと・・・」
麻里亞はそう言うと、ソファに座っている血糊の腕を掴み、無理やり立たせると、そのまま扉を開ける。血糊は今の状態に唖然としている。
「それじゃあ今から海に必要な物を買いに行ってきまぁーす!」
そう言って麻里亞と血糊は涼しい空間から灼熱の暑さの外に飛び出した。俺はその姿をただ呆然と眺め、扉が閉まると同時にあることに気付く。あいつ明日行くと言ったが、何処に行くつもりだ?まぁ麻里亞の計画のない行動はいまさらのことではない。俺は仕方なく血糊の机に置いてあるパソコンの電源を入れ、近場の海を検索した。 それからの行動は意外と早かった。麻里亞達は海に必要なものを購入し、俺は近場の海、兵庫県にある須磨海岸の地図と生き方をまとめたものを印刷。そして明日の出発時間を決め、普段より早く眠ることとなった。何故あの迅速な行動が出来たのか・・・正直分からなかった。のちにその話を麻里亞にすると、
「人間はね楽しいことや遊びに行く時は凄くなるんだよ!」
という答えが返ってきた。俺はそれを聞いて納得してしまった。