警察が去って数分がたった。俺達は郷田が盗んだお金が入ったケースを持って待っていた。もちろん俺は持てないので血糊と郷田が持ってるぞ!
 まぁそれはともかく、待つこと十分。先程の刑事が姿を表した。
「久々だな向日葵小僧」
「お久しぶりです。高柳さん」
この刑事は高柳啓司(たかやなぎけいじ)。普段は京都府警の刑事だが、俺達探偵に情報などを売る男である。しかし京都府警の刑事が何で大阪にいるんだ?
「お前が瑠璃の依頼を受けるとはな…まぁあそこの奴等でこの仕事を受けれるのはお前だけかもな…」
「まさか依頼したのは高柳さん?」
「いいや。依頼の話は知っていたがな。たまたま呼ばれてこんなところに来たんだよ」
「呼ばれた?」
「可愛い女の子がわざわざ俺の携帯に連絡いれて、助けを呼んできたんだよ」
その可愛い女の子は間違いなく麻里亞だろう。帰りが遅いのを心配したのか、高柳に連絡をいれたのだろう…
「まぁそれはともかく…郷田は俺が瑠璃のところまで連れてってやる。お前は先に帰ってろ」
「しかし…」
「心配するな。お前は早く家に帰ってやれ、まだ待たせる気か?」
「…分かりました」
「おい、大丈夫か?」
「心配するな。お前の安否は保証する」
「おっ…おぉ…」
郷田はそう言うと、血糊の方を見て、こう言った。
「あっ…ありがとうな…助けてくれて」
「私はただ…仕事をこなしただけです」
「言ってくれる。けど…本当に感謝してる。また何処かで会おうな」
「えぇ…」
郷田は最後に血糊と握手をして高柳と一緒に去っていった。
「マウスさん…」
「どうした感動でもしてるのか?」
「いえ…このお金…どうします?」
そう言って持っていた鞄を俺に見せた。鞄は二つあり、多分3億円ぐらいの金額はあるだろう…俺はただ、
「さぁな…」
と言うしか出来なかった。