「なっ…」
郷田は倒されたことに呆然としていた。
「構えがなってないです。これならヤクザ映画の役者の方がマシです」
「うっ…うるせぇな…」
郷田はイライラしながら立ち上がり、ポケットから煙草の箱を取り出すと、そこから一本の煙草を口にくわえた。
「お前の目的は…やはり金か?」
「いえ、貴方です。貴方を探すように言われて探した。それだけです」
「ふーん、あんまり信用してないが、真霊会の奴じゃないのは分かった」
そう言って郷田は煙草に火を付けた。
「郷田さん…貴方はいくらのお金を盗んだんですか?」
「数えてないから分からないが…目で見た感じで十億円だ」
「そのうち一億を寄付に…もう一億を逃げる途中に…」
「あぁ落とした。十億となると運ぶのも大変でな…」
「何でそんなことを?」
「何でかな…」
郷田はその言葉を肺にためていた煙と共に吐き出した。そして再び煙草の煙を吸って、こう言った。
「俺は昔…まだガキの頃、正義の味方に憧れていた。何時かあんな風に世界を救いたい…そう思っていた。だが現実はそううまくいかず、気がついたら悪い奴になっていた」
「…」
「先輩方から木偶の坊呼ばわりされ、世間からは悪者として見られていた…」
「…」
「そんなある日な…お袋が酷い詐欺にあって、自殺してしまってな…調べたら内の稼ぎの一つ。俗に言う振り込め詐欺の被害に合ってたようだ」
「…」
「その話を聞いて、俺の中のネジが取れ、気がついたら振り込め詐欺で稼いだ金をトンズラして逃げてたわけだ…」
そう言って郷田は煙を吐き出して、煙草を床に押し付けた。
「とんだマヌケだ。いまさら正義の味方になって何がしたいんだが…」
「私は…それはやってよかったと思う」
「んっ…」
「貴方がやったことだ。それで良かったと私は思います」
「お前…ちょっとへんな奴だな」
「…へん?」
血糊は余り理解出来てなかったようだ。ようするに普通の奴なら言わないことをよく言えるな!と言うことだ。
「ともかく…一緒に来てください」
「…信用していいのか?」
「はい!」
血糊はそう言ったが、俺は瑠璃のことがあんまり信じられないので否定しようとしたが、空気を読んで、何も発言しなかった。いや逆にしたら大混乱になるか…
「分かったよ…その言葉…信じてやるよ」
郷田はそう言って立ち上がった時だった。突然扉が開くと同時にまるで騒音のようなけたたましい音が鳴り響いた。
郷田は倒されたことに呆然としていた。
「構えがなってないです。これならヤクザ映画の役者の方がマシです」
「うっ…うるせぇな…」
郷田はイライラしながら立ち上がり、ポケットから煙草の箱を取り出すと、そこから一本の煙草を口にくわえた。
「お前の目的は…やはり金か?」
「いえ、貴方です。貴方を探すように言われて探した。それだけです」
「ふーん、あんまり信用してないが、真霊会の奴じゃないのは分かった」
そう言って郷田は煙草に火を付けた。
「郷田さん…貴方はいくらのお金を盗んだんですか?」
「数えてないから分からないが…目で見た感じで十億円だ」
「そのうち一億を寄付に…もう一億を逃げる途中に…」
「あぁ落とした。十億となると運ぶのも大変でな…」
「何でそんなことを?」
「何でかな…」
郷田はその言葉を肺にためていた煙と共に吐き出した。そして再び煙草の煙を吸って、こう言った。
「俺は昔…まだガキの頃、正義の味方に憧れていた。何時かあんな風に世界を救いたい…そう思っていた。だが現実はそううまくいかず、気がついたら悪い奴になっていた」
「…」
「先輩方から木偶の坊呼ばわりされ、世間からは悪者として見られていた…」
「…」
「そんなある日な…お袋が酷い詐欺にあって、自殺してしまってな…調べたら内の稼ぎの一つ。俗に言う振り込め詐欺の被害に合ってたようだ」
「…」
「その話を聞いて、俺の中のネジが取れ、気がついたら振り込め詐欺で稼いだ金をトンズラして逃げてたわけだ…」
そう言って郷田は煙を吐き出して、煙草を床に押し付けた。
「とんだマヌケだ。いまさら正義の味方になって何がしたいんだが…」
「私は…それはやってよかったと思う」
「んっ…」
「貴方がやったことだ。それで良かったと私は思います」
「お前…ちょっとへんな奴だな」
「…へん?」
血糊は余り理解出来てなかったようだ。ようするに普通の奴なら言わないことをよく言えるな!と言うことだ。
「ともかく…一緒に来てください」
「…信用していいのか?」
「はい!」
血糊はそう言ったが、俺は瑠璃のことがあんまり信じられないので否定しようとしたが、空気を読んで、何も発言しなかった。いや逆にしたら大混乱になるか…
「分かったよ…その言葉…信じてやるよ」
郷田はそう言って立ち上がった時だった。突然扉が開くと同時にまるで騒音のようなけたたましい音が鳴り響いた。