「しかし霧宮さん遅いですね…」
「何時ものことですよ」
「何時も…そうなの!?」
「はいっ、私は仲が良い証拠だと思います」
子羽はそう言ってニパッと笑顔を見せた。この笑顔を見て世の中の人達は燃えと言うんだな…萌えだったか…まぁ良い。ところで仲が良いとはどういうことだ?俺はそのことについて小羽に確認しようとした時、瑠璃が戻ってきた。髪の毛が少し乱れ、先程見たときより服のボタンが二・三個外れた状態だった。
「お待たせしました」
「…」
俺達が呆然とする中、瑠璃は髪を戻し、ボタンをつけなおして椅子に座る。
「話を戻します」
「おい瑠璃…」
「今回貴方達に頼みたいのは…」
どうやらそのことに関して触れるなということだ。俺も今後が恐いので聞くのを諦めた。瑠璃は置いてあった書類ケースからある書類を取りだし、テーブルに置くと同時に話が再開された。
「この人物を探しだし、私の事務所に連れてくること。それが今回貴方達がやるお仕事です」
そう言って再び書類ケースを開き、取り出したものをテーブルの上に置く。それは写真だった。そこに映し出されていたのは頬に傷を持った四十代前半の男の顔だった。写真の感じからして免許やパスポートにしようする証明写真のようだった。