人間いや生き物は色んなものを探し回っている。生き物の場合、それが自分の子だったり、食べ物だったりするが、人間の場合は物や人を探すことの方が多い。まぁおっちょこちょいな奴がよくこの状態になるな。例で言うならうちの社員の麻里亞だ。
まぁ今回はそんな探しもの、まぁ今回は探し物じゃなく探し人だが、から物語は始まる。まぁ今思えば変な探しものから、こんな事件に発展するとは手でえっ・・・誰を探したかって、俺達が探したのは正義の味方であり悪い悪者、二つになりきろうとしてなりきれなかった者だ。
この人探しの始まりはとある依頼から始まる。普通の人なら探偵ではなく警察に頼むのが現実なので、こんな依頼を頼むわけがなく、この依頼を頼んだのは、そうあの女だった。
それはもうすぐ梅雨が始まろうとした時期、とある電話に呼び出され、俺達はある家に向かっていた。その家は地下鉄御堂筋線千里中央駅から徒歩十五分したところだった。途中緑に生い茂った桜のトンネルをくぐる。この桜が春になると満開に咲き乱れ、すごく綺麗な景色を見せてくれる。そのトンネルを越えて、数分した後にその家がある。周りの高級住宅街と同じような家ではあるが、他とは違うところがある。それは看板だった。看板にはこう書かれている。
瑠璃探偵社と・・・
そんな家の中に今現在いるのだが、その呼び出したこの家の主は挨拶を終えると同時にこう言った。
「実は貴方達に頼みたい仕事があります。依頼を達成したあかつきには今月分の家賃をタダにしましょう」
その言葉を聞き、俺はある記憶が過る。俺達が仕事を始めてまだ繁盛してなかった時、同じ様に言われたことを・・・その結果俺達は想像も絶する体験をしたことを・・・
「霧宮さん・・・それは一体どんな仕事で・・・」
「まっまさか前みたいな仕事をするわけじゃないよね・・・そうだよね瑠璃ちゃん」
血糊と麻里亞は恐る恐る聞いてみた。その言葉を聞き、発言主である霧宮瑠璃(きりのみやるり)は答えた。
「大丈夫です。前みたいなことは絶対に起きません」
「信用できないな・・・」
俺はそう言って机に置いてあるクッキーの中から一枚取り出し、食べ始めようとしたが、そのクッキーを瑠璃は奪い取った。
「じゃあ信用できない人が出した物は食べない方がいいですね」
「・・・」
俺は瑠璃を睨むが、無意味なのは分かっていたので、手で頭をかいて誤魔化した。
瑠璃は前にも言ったが我が向日葵探偵社の事務所を貸している大家だ。なおかつこの瑠璃探偵社の社長である。我が向日葵探偵社とは違い、危ない仕事とかを扱っているようだ。社員も結構いるらしいが、名前で知ってるのは一人だけでたまにバイクスーツをきた青髪の男を見たぐらいでそこらへんの真相は闇の中だ。ただこの探偵社、探偵の仕事だけではなく情報屋もやっており、この情報屋で生計を建てているのだろう。
頼めばその人物の身長体重、出身校や趣味特技、はては銀行のIDまでありとあらゆることが分かるとさえ言われている。この情報屋のおかげて瑠璃探偵社は探偵業界の中、関西圏内でトップの位置にいるという噂だ。そうこの探偵社には非常に謎が多いのだが、探ろうとすると何されるか分からないので、誰も調べたがらないというのが現状だ。
その謎だらけの探偵社と我が向日葵探偵社が何故接点を持っているのかは・・・これは話すと長くなるのでまた今度にしよう・・・ちなみに俺がこのように堂々と姿を表し、喋っているのは瑠璃が俺の存在を知る数少ない人物の一人だからだ。