
このコアラのプロジェクトは、バイクで走行中にひき逃げ事故に遭い車椅子生活となった従業員の島津さんとともに片山さんは車椅子でもツーリングに行けるようなバイクがあったらいいのではないかという想いからスタートした。

クルマの一般的な福祉車両は多く存在するものの、自分で運転するとなると車椅子からの乗り降りの大変さや人の手を借りなければないなど、本当のバリアフリーの福祉とは呼べない。そう思った片山さんは、車椅子のまま乗り降りできるバイクにしようと考え出したのが、このコアラだった。
レバー操作でリアのトビラが開閉し、それがスライダーとなって車椅子で乗り込み、そこが運転席となる。

コアラの完成を聞きつけて取材にやってきた地元紙・神奈川新聞に、コアラが大きく取り上げられた。片山さんは、従業員の島津さんの運転で、耐久テストを兼ねた1100キロのツーリングも予定していた。車椅子生活を余儀なくされた人達が、再び自分の力でバイクに乗れる、そんな希望のバイクだった。

ところが、新聞記事をみた国土交通省神奈川運輸支局から“待った”の電話があった。車椅子は乗車用シートではないのでシートを取り付けろとのことだった。バイクの跨がり式でないこともだめだったらしい。
片山さんの考えた、自分の力で乗り降りできる本当の福祉車両バイク。車椅子生活の障害者に夢と希望を与え、同時に自分で移動できることで障害者雇用が促進できるなどの想いが打ち砕かれる結果となった。

法を犯してまで車椅子用バイクを作るつもりはないが、健常者と同じ基準の乗車用具基準しかないということは、障害者の立場を無視した行政の怠慢ではないだろうか? 片山さんは法のありかたに疑問を抱きながら、必要としている人がいる限り、車椅子用バイクが発売できるようにしたいと頑張っている。
皆さんはどう思われますか?

Freewheel trikes(片山技研)
http://www.freewheel-jp.com/