柱時計を柱からはずしちゃだめ。バチが当たりますよ(゚д゚;)
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・・・時間はね、こうやって、大きい時計に入れて家の柱にかけとくのが一番いいんだよ。みんなで同じ時間
を持つことができるから、しあわせなんだ。腕時計なんかに入れて、時間を外に持ち出そうなんて、とんでも
ない考えだ・・・(寺山修司「臓器交換序説」より)-寺山修司は「時間」というものにこだわった作家ですね。
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売りに行く柱時計がふいに鳴る 横抱きにして枯野を行くとき
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腕時計を手にすることで、家庭という呪縛から逃れ、「自分の時間」 を得ることができる、と寺山修司は考え
ていたのでしょう。今では、時間を知るためにわざわざ家に戻って「柱時計」を見る必要がなくなりました。
たとえ腕時計を持っていなくても、携帯電話を覗けば、そこには「自分の時間」が刻まれています。
現代人は、電話さえも家庭の外に持ち出してしまったんですね。
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昭和の時代、家族がそれぞれ、腕時計を持つことで、家族のあり方が変わったように、携帯電話の普
及で家族だけでなく、他人との人間関係も変わろうとしているような気がしてなりません。それこそ、
バチが当たってますよY(>_<、)Y。。。便利なツールだけどA=´、`=)ゞ。。。
もし、この平成のモバイル時代に、寺山修司が生きていたら、どんな短歌を詠んだことでしょう。
私たちは、この便利な世の中で家族の崩壊と再生の物語を紡いでいくことになるのでしょうか![]()
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