私は、買取り人数分のお金を準備した。
また、買い取った従業員には、委任状を書いて貰った。

無事に従業員にお金を渡し委任状を書いて貰い、委任状は会社で管理することになった。

そして驚くべき事に、
代表取締役社長 倉田道人こと倉田社長は、会社から少しずつ返して行く代わりに、自分が自腹でお金を出した事にしてくれないか?と私に条件を出してきた。

どういう事ですか??と私は尋ねた。

すると、倉田道人氏が持株会の金額340万を自腹で払った事にして、当時の専務である自分の身内に半分の170万を請求すると言う理由だった。
勿論、株のお金を返してくれる条件に、その件の口止めも要求された。

はっきり言って怖かった。私は、聞かなかったことにします。と返答した。

それから数ヵ月後、倉田道人こと倉田社長は、行方をくらました。
結局、私はお金を返してもらってもいないし、委任状も会社に取られた状態である。

会社としては、厄介な問題もなくなり、お金も払わない。と言う何ともラッキーな結果になったのである。

これは、従業員と会社の事を思う人間への騙し討ちの他ならない。
今の株式会社トーアな役員は、それを知っていながら口を閉ざしている。

今思えば、管理職で唯一持株を買い取った同期の総務部の人間も会社とグルだったのではないか?と疑ってしまう。

せめて、私の同期の桜の役員がお金を騙し取られていない事を祈るばかりである。

事実、倉田道人こと倉田社長と私の同期の役員との事件はまだまだある。

その件は、違うお題で書いていきたい。