この作品は、マリア・フォン・トラップ著「トラップファミリー合唱団物語」を原作とした、事実に基づいた話です。
こう書くと、「サウンドオブミュージック」を思い出す人がいるでしょう。ブロードウェイミュージカル「サウンドオブミュージック」もまた、同じ著書を原作としています。そして、そのミュージカルを映画化したのが「サウンドオブミュージック」です。おそらく、「サウンドオブミュージック」は知っている!という方が多いと思います。エーデルワイスや、私のお気に入り、ドレミの歌、など出てくる曲は世界中多くの人に親しまれており、風景描写も見事に描かれた名作です。
それに比べ、「菩提樹」は少しコンパクトに見えるかもしれません。「サウンドオブミュージック」が脚色を多く加えた作品なのに対し、「菩提樹」は原作にかなり忠実に作られた作品のようです。子供の名前も菩提樹の方が実際と近い内容となっています。そして、「菩提樹」で歌われている曲は、実際に歌われていた歌です。そして、なにより映画の言語がドイツ語であることから、よりオーストリアで実際にあった出来事を描いている感覚で見ることができます。(アメリカ人がドイツ語で話し合ってるのが少し不思議な感覚ですが)。
「サウンドオブミュージック」は、トラップ大佐が冷たい人間に描かれていることなどから、原作者のマリアが台本書き直しを要求したが、却下されてしまった、トラップ一家の人々はあまりよく思っていない作品であったという話もあります。また、トラップ一家が実際に住んでいた家は、Villa Trappとして、オーストリアのホテルとなっています。ぜひ一度行ってみたいですね。
「菩提樹」は、映画サウンドオブミュージックとほぼ同様、マリアがトラップ一家で家庭教師を始めてから、アメリカにわたるところまでが描かれています。そして続編となる「続・菩提樹」では、アメリカに移民してからのことが描いてあり、原作の内容を映像により万遍なく楽しむことができそうです。
「サウンドオブミュージック」が好きな方はもちろん、知らないという方も、ぜひこの2作品を見、そして見比べてみてはいかがでしょう。