素直でいい子たち

３月１１日、

あれから１２年、

あの日を、

何があっても、絶対に絶対に、

忘れることはできません。

Ａ君とＢ君が中学校卒業するのを機に、

「せんせい、 交換しよっ」

これまで、とくに、

で連絡取り合う必要もなかったけど、

それぞれ、別々の高校に行くＡ君とＢ君、

うん、いいよ  

高校生になっても、

せんせいのクラスを続けてくれることになり、

を交換することになりました。

「やったー」

いい子たちだね～

Ａ君とＢ君の卒業式の朝、

それぞれに、

おめでとう の を送りました

いい子たちでしょ～

数日前の２人のクラスで。

各クラスにはホワイトボードがあります。

授業終わりにお絵かきする小さい子たちもいます。

その日は、せんせいを描いてくれたお絵かきが、

ホワイトボードに残ってて、

それを見たＢ君が、

「オレも描こっ」

せんせいの似顔絵と言いながら、

せんせいの顔を描き始めた。

・・・それ、せんせいなの

さすがにツッコミたくなる腕前に、

「それは、さすがに！じゃん」

今度は、Ａ君が、せんせいの顔を描き始めた。

Ａ君は、イラスト描くの、得意だもんね～

「おー、さすがにウマいじゃん、

せんせいに似てる～」

Ｂ君が褒めるくらい、

ほんと、似てる・・・ん

仕上げに、Ａ君が、

せんせいの顔に描き足したのは、

ほうれい線！

しかも、点線で！！

・・・それって、リアルってこと？

それとも、気を使ってか ？

・・・どっちにしろさ、マスクしてんじゃん、今、

マスク～

そのお絵かきの上に、Ｂ君がタイトルを！

「鬼と噂のせんせいのクラス、

一度、入ったら、抜け出せない！！」

なんだ、それ ？

そう思ったけど、

それも、リアルなのか ？？

ほんとに、素直でいい子たちだ

高校生になっても、よろしくね