海千山千、塞翁が馬 | みみのきもち 50才からできること

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耳つぼジュエリーをお仕事として始めたのは50才、Wワークを始めたのは54才、56才から放送大学で学び直しをしています。
まだまだ続く、双子の息子たちのお話、耳つぼのお話、ちょっと不思議のお話。

こんな写真が撮れたよとlineしたら、
妹から、お返しに、
これ、
が送られてきた。
 
おー、龍龍 か、いや、蛇蛇 か??
 
海千山千蛇は、龍になるんだってよ指
 
なるほど~(-゛-)
 
 
海千山千とは、
『世間の経験を多く積み、物事の裏表を知り抜いていて悪賢いこと。また、そのような人。したたか者。(コトバンクより)』
 
去年のバレーボール忘年会で、
いつもタバコ組と禁煙組とで座る席が分かれるんだけど、
で、今、禁煙でもタバコだったときがあるか?の話になり、
 
「私、子ども産む前までタバコだったんだよウシシ」というPさんの発言に、みんなで、「えーっポーン
 
あ、私も若いときにタバコだったよ顔 と発言すると、「ああニヤニヤ
なんだ?その違い顔あせる
 
「だって、ノブリンって海千山千って感じだから、
何やってたとしても、だろうねって感じぃニヒヒ
 
なるほど 顔
私も、そのうちに、龍になれるかもね ぷぷぷぷ
 
 
さて、皆さま、
人間万事塞翁が馬という格言をご存じですか?
 
人間万事塞翁が馬とは、
『昔、塞翁の馬が隣国に逃げてしまったが、名馬を連れて帰ってきた。老人の子がその馬に乗っていて落馬し足を折ったが、おかげで隣国との戦乱の際に兵役をまぬがれて無事であったという話から(コトバンクより)』
 
物事というものは、何が吉となり凶となるか分かりませんよ、
人間にとっての幸か不幸かは予測できないものですよ、
ということですね。
 
自分の思い通りになること、それが全て、自分にとっての「ベスト」とは限らないということです。
 
この「耳つぼ」の仕事を始めて、この2月で丸6年になりますからね、
たぶん、私にとっては、今の状況がベストなんだと思います。
 
 
わが家の2人の高3の息子たち、
それぞれの進路に向かってがんばっているところですが、
先日、就職するという道を選んだ、弟のほうの進路がやっと決まりました。
 
母として、まずは1人ほっほっ という思いでおります ありがとうほっ
 
じつは、息子、
 
そう考えながらも悩んでいた息子、
あのフリマで背中を押されたようで、決意したんです。
 
それを聞いた、父も母も、そりゃびっくりでしたよ。
今まで、そんなこと、聞いたこともなかったし、
第一、高校の部活も文化部だったし、ガリガリの体だし…汗
 
まあ、本人が決めたことだからと、父も母も見守ることにしました。
挑んで、やるだけやった結果ならば、本人も納得するだろう。
 
この職業は、一次試験、二次試験があります。
おかげさまで、一次試験には合格しました。
 
二次試験を受けてから、その結果が出るまで1カ月ありました。
周りのみんなが、それぞれ、自分の進路を決めていく中、
何もできず、ただ待つのみ。
とても苦しい1カ月間でした。
 
合格した場合、寮に入って研修することになります。
一次試験を受ける前に、研修を受ける学校を見学する機会がありました。
 
なんと、そこは、祖父が最後に勤務した場所でした。
 
これは運命だ!!
息子も母もそう思いました。
 
なので、その日から、母は、
「お義父さん、どうぞ、息子を導いてくださいお願い
そう手を合わせる毎日となりました。
 
そして、息子も母も受かる気満々で迎えた、緊張の1カ月後でしたが、
そう、まさかまさかの結果でした・・・
 
「マジかーーー!人生最大の挫折だぁぁぁ・・・」
 
人生最大・・・
まだ18年しか生きてないじゃんやる気なし とも思ったけど、
さすがの母もかける言葉がありませんでした。

 

母も、妙に自信があったので、えー…!?だったのです。
 

結果をネットで確認したので、その日、家にいた息子、

「どうしよう」を連発していた息子に、
とにかく、学校に行って、先生に報告して相談してきなっ!!
 
どうしよう・・・と言いながらも、息子は学校に向かいました。
 
一人になり、改めて、母も落ち込む。
マジか・・・お義父さんのお導きは・・・?
 
あ、そうだった、お義父さんは、
あの仕事を辞めたいって、ずーっと言ってたんだった ガーンガーン
 
父もlineで息子を励ます。
が、それから、2時間も経たないうちに、
息子から、こんなlineが!
 
早っびっくり
切り替え、早っっびっくり
息子、人生最大の挫折じゃなかったのか ガーン
 
帰宅した息子から、改めて話を聞くと、
学校へ行き、まず、進路指導の先生に報告に行った。
他にも同じ状況にあった子たちが数名いたが、
彼らは落ち込んで、学校に来る気にもなれなかったそうだ。
 
そこで、その日、進路の先生と息子だけが話をしたのだが、
たまたま、その日、進路の先生のところに、直に、ある会社からの求人が来ていた。
既に進路が決まっている子たちがほとんどだろうが、
もう一人だけ、募集することにしたので、
先生から、推薦してくれる生徒さんはいませんか、ということだった。
 
で、じゃあ、佐藤、受けてみるか?となり、
で、息子も即決したのだそうだ。
 
昨年末に、息子は、面接を受けに会社を訪問し、
たった一人だけで試験を受けた。
 
そして、先日、予定より1週間も早く、会社側はお返事をくださった。
無事に、息子の進路が決まったのだ。
 
前々から、日本国内、どこへでも転勤させてもらいたいと、
海外へも喜んで行きたいと、そう言っていた息子だ。
今回、採用してもらった会社では、その夢がかないそうだと、
やる気満々だ。
 
もし、息子が、最初に、祖父と同じ職業を目指していなかったら、
この会社に巡り合うことはなかっただろう。
時期がずれていたからね。
あのとき、一人で学校に行かなかったら、
進路指導の先生が、息子を推薦してくれることもなかったかもしれない。
 
もちろん、祖父と同じ職業に就くことになっていたら、
やはり、この会社には巡り合わない。
祖父と同じ職業に就いて、それはそれで、やりがいを持っていたかもしれない。
 
今回、息子の切り替えがあまりに早かったので、
担任の先生が心配をして、うちに電話をくれた。
 
「切り替え」ではなく、「やけになった」のではないかと、
先生は心配してくれたのだ。
 
少し間をあけてみて、数年間、学校へ通うという道もあるのではないか?
家族でも、もう一度話し合った。
 
が、息子は、早く社会へ出たいのだと言う。
息子がやりたいようにさせてみよう。
 
人間万事塞翁が馬
 
もちろん、今回、息子が選んだ道が、
息子にとっての「ベスト」かどうかは、今はまだ分からない。
 
けれども、少なくとも、息子が、
今までの人生の中で最大の挫折を経験して、
その後で、巡り合った「流れ」なのだからね。
 
社会に出たら、色々なことが、甘くはないことも知っているはずだ。
挫折だって、これから、幾度も経験するかもしれない。
が、海千山千になる必要はない。
 
初めから、龍 になればいいんだから。