桜の花びらたち2014 | Commentarii de AKB Ameba版

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 Tags: 卒業、季(春)

 「桜の花びらたち」の話。
 まだお前は公演の余韻に浸っているのか、と言えばその通りなんですスミマセン。
 
 Team 8の公演を見て、この曲を聞いて、頭の鉢がまたぞろ開いてしまったみたい。
 
 僕、この曲好きなんですよ。「桜の花びらたち」。
 そりゃアヤをつけることもできますよ。秋元康だし。

 そもそも「花びらたち」ってなんだ「たち」って。
 「たち」ってのは人につける複数を表す接尾語であって、ものに「たち」をつけるのはおかしいだろ。
 百歩譲って、この「花びら」は「去って行く人」を象徴しているのだから、あえて人っぽく「たち」を付けました、てへ、というのならそれを受け入れてもいいが、「花びらが咲く」ってのはどういうことだ咲くのは「花」だろ花びらは咲かないだろ。

 なーんていろいろ文句言ってても、現場じゃでれっと見とれてたんですけどね、ちっちゃくフリコピしながら。

 そう、フリの話。

 この曲のフリは、比較的易しそうに見えます。というかハード的に難易度の高そうな動きはない。
 だから客はフリコピがしやすいよね。

 ただやる人にとってカンタンなフリなのかというと、ホントはそうじゃないのね。
 動きが速くて大きくて派手なダンスは、とにかく動きを憶えてその通りに動いてりゃまあ踊ってる風に見える。「フラゲ」のあっちゃんの真似とかね。
 反対に「桜の花びらたち」の所作は緩やかな分、粗が見えやすい。
 袖を通して帯を結べば浴衣着てますってことにはなるけど、要所がちゃんとしていないと、だらしない姿にしか見えないのと同じ。浴衣のだらしないのって、うんとカッコ悪いでしょ。
 
 でなきゃ夏先生に泣かされないよ。

 指でオーケーサインを作って、左右上下に振る、ってフリがあるでしょ。
 カンタンそうだよね。でもあれを雑にやると、指にばっちいのがついたのを振り払ってるように見えちゃう。
 この歌のPV、カットの半分くらいが練習風景なんだけど、この部分をみんなで真剣に合わせてるシーンがある。
 きっと夏先生に怒られたんだよね。
 「これは指で持ったベルを鳴らしてるの。そんなんじゃきれいな音しないでしょ!」って。

 僕が一番好きな部分は、ここ。 

   新しい世界のドアを/自分のその手で開くこと

 にも書いたけど、ここは手の動きで「扉」を開くところを表してる。

 スタンドマイクを使ったパフォーマンスの時は、「自分のその手で」のところで両手の甲を客席に向け、少し斜めに重ね合わせる。これが「扉」ね。
 その後手を下にくるりと回して、今度は客席に向かって手のひらを向けます。
 そしてさっき作った「扉」を開くように両手を広げる。この時歌詞はちょうど「開くこと」に当たってる。

 ハンドマイクを使っている時は、左手にマイクなので右手だけでこの動作をやります。

 いろんなTeam、いろんな人の「扉」を見たんだけど、僕がイチバン好きなのは、B2「会いたかった」公演での渡辺麻友。
 もしお手元に公演DVDがあれば、是非見て頂きたい。
 42分47秒あたり。左手にハンドマイクを持ってますので右手だけなんですけど、その所作の美しいこと優雅なこと。上手どなりの人(たぶん柏木)と比べると、その丁寧さがよく判ります。
 この場面だけ何回見直したことか。

 この部分、SKEバージョン(S1「PARTY」公演)では、最初から手のひらが客席に向いていました。これじゃ「扉」にならないじゃん。でもKII1「会いたかった」公演の「桜の花びらたち」ではちゃんと手の甲で「扉」を作ってたし、後にSKE全体で歌う時も、ちゃんと「扉」になってましたから、修正されたんでしょう。
 
 他のTeamではどうでしょう。
 
 難波では、二期生公演が「PARTYが始まるよ」でしたが、これは確認できませんでした。
 後のBII1公演につながる三期生公演が「会いたかった」で、この中で「桜の花びらたち」が歌われています。
 「会いたかった」の「桜の花びらたち」は、オリジナルではハンドマイクを使うのですが、BII1ではスタンドマイクを使っています。

 定跡通り手の甲を客席に向けて「扉」を作ります。
 作っているのは加藤夕夏。
 ずいぶん頑丈そうな「扉」ですよね、うーか。

 ここから手を下にくるっと回して、

 客席に向かって手のひらを開きます。

 そこから両サイドに「扉」を開いて行く。
 うーかは開くというより、「こじ開ける」感じ。


 次に博多。
 博多の研究生公演が「PARTYが始まるよ」でした。
 僕これ現場で見たもんね-。
 Team Hも、一周年記念公演で「桜の花びらたち」をやってます。宮脇が涙を必死にこらえながら歌った「桜の花びらたち」。
 その時の兒玉遥の「扉」。門扉が水平ですね、この「扉」。
 隣の村重がちゃんと斜めの「扉」を作ってますから、これははるっぴのクセなんでしょう。

 くるっと回して表を向けて開く。


 定跡通りです。

 でもこないだのTeam 8の公演、シアターであれっと思ったんです。
 ちょっと所作が違う。
 「扉」が見えない。

 家に帰ってオンデマの画像を確認しました。やっぱ「扉」が無い。

 栄での人見古都音(岡山県)です。
 すらっとしたべっぴんさんですよね、この人も。でもどっちが名前でどっちが名字なのかちょっと区別が難しい。ひとみことね。
 確認して見ると、やっぱり「扉」になってない。「ちょうだい」みたいな手の形。

 こっからくるっと回って手のひらをこっちに向けて開くのは同じ。

 この人だけのヴァライアンスかとも思ったんですが、そうじゃりませんでした。
 今日までのTeam 8の全公演をチェックしたんですが、やっぱり「扉」じゃなくて、みんな「ちょうだい」になってる。
自分のその手で

 何でなんだろ?
 これが最新ヴァージョンってことなのかしら。