7時12分の初恋9 | Commentarii de AKB Ameba版

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Tags:片思い、School days

 こりゃね、もう終わらんね。

 「ガラスのI LOVE YOU」のコールの話。
 じゃあなんでタイトルが「7時12分」なんだって人はバックナンバーを参照ね。
 「7時12分の初恋8
 
 この曲は、現在AKB48 Team Aのなんとか公演、SKE48研究生公演とNMB48 Team BII1の「会いたかった」、HKT48 Team H 博多レジェンド公演で歌われています。 
 
 つまり同じ曲が同時期に秋葉、栄、難波、博多という、国内の48グループ全ての公演で聞くことが出来る、という希有な状況です。
 ちょっと比べてみようかって気になるじゃない。
 ああ、また大脇道有紗だ。

 まずはSKE研究生公演「会いたかった」。
 初日は2012年2月27日。現在でも続いているので、結構なロングランです。

 最初の頃は先行していた「PARTYがはじまるよ」公演と並行して上演されていました。
 ひとつのチーム(「チーム研究生」ね)が複数の演目の公演を並行してやってたというのは、珍しいことなんじゃないですかね。正規メンバーが揃わなくて、結果的に「今日のは研究生公演でしたてへ」というのはあったやに聞きますけれど。

 初期の頃、歌い出し高橋ポジは安定の斉藤真木子。
 ドン真木子、当時身分は研究生だったけど、なんたってKII1ではスターティングメンバーとして「ガラス」をやってたくらいだもの、年季が違うわね。
 中西ポジは「なんなん」こと菅なな子。残り2人は江籠&古畑でした。

 で、菅へのコールはどうだったか。
 定石通りの「名前2音節」だと、大変に呼びにくい。何せ「なななななななな・ななこ」もしくは「なんなんなんなん・なんなん」。

 で、この4人で「ガラス」をやっていた研究生公演を何本か見返してみました(え? DRM解除? そんな違法なことしてませんよ何言ってるんすか。頭の中に記憶されているソースを見返してるんですよやだなあ)。
 そしたらさあ、この頃のSKEのオンデマ劇場公演の音声って、あんまし客席の音は拾ってないのね。

 だから斉藤に対する「真木子!」は聞こえるけど、菅に対するコールはうにゃうにゃしてよく聞き取れない。弱ったな、と思っていろいろ探したら(頭の中だよ!)、見つけました。2012年8月4日、HKT48劇場でのSKE研究生出張公演。
 この頃、SKE劇場は改装中で、メンバーはいろんなところに出張って公演やってたんですね。

 博多の劇場はSKE劇場とは録音のセッティングが違うんでしょう、観客の声援を過不足なく拾っています。で、「ガラス」での菅へのコール。おお、確かに「なななななななな・ななこ」と言ってます。言いにくいコールをしっかりと打っていました。
 この公演の客層が奈辺にあったのかはわかりませんが、栄から長駆遠征したヲタがいたに違いありません。
 この翌日の8月5日、SKE研究生は今度は難波でも出張公演を行いました。しかしあろうことか、この時のオンデマ配信では、客席の声援は一切聞こえません。映像に録音の音源を被せただけ。トホホホ。

 もうちょっとはっきりコールが聞こえているのは、同じ年の10月25日にCLUB DIAMOND HALLでやった研究生公演。
 この時の中西ポジは宮前杏美でした。で、コールはハッキリと「あみあみあみあみ・あみちゃん」と「名前2音節」。キレイに揃っています。
 
 やがて斉藤、菅(と古畑)は正規メンバーに昇格し研究生公演には出なくなります。
 高橋ポジは中西ポジにいた宮前がスライドし、中西ポジは小林絵未梨が襲いました。小林(絵)に対するコールはやっぱり「えみえみえみえみ・えみり」が基本でした。
 余談ですが、宮前って表情がすっごい多彩だねえ。
 歌い出しの数小節でウインクあり、ハートあり、目をつぶってのブルブルあり、客の釣り上げあり、短い間にネタ何個ぶっこんで来んだよお前って感じ。 

 小林(絵)は2013年5月にSKEを「卒業」していまいます。その後は市野成美が中西ポジを勤め、現在に至ります。この市野に対するコールは、やっぱり「なるなるなるなる・なるちゃん」です。
 
 もっとも例外もありました。
 たとえば、小林(絵)の「生誕祭」があった2013年4月14日の公演。最初のコールは「ちょーぜつカワイイ・えみり」でした。生誕祭委員の意向があったのかもしれません。面白いことに、この時の二度目のコールは「ちょーぜつ」にも「えみえみえみえみ」にもならず、何だかごにょごにょ言った後で、やけに大きな「えみり」でした。
 想像するに、おおかたの客が最初のコールを聞いて、「え? ここって『えみえみえみえみ』じゃねえの?」と戸惑ってしまい、かと言って「ちょーぜつカワイイ」に揃えることも出来ずにコール出来なかったのでしょう。

 市野に対しても、ポジが変わったばかりのころは「ちょーぜつ」コールが打たれることがありました。聞いてると、「ちょーぜつ」チームと「なるなるなるなる」チームが張り合っているみたいでもありましたが、結局「なるなるなるなる」が勝ち。

 まとめると、SKE研究生公演における「ガラス」の中西ポジに対するコールは、現在でも「名前2音節」が基本のようです。

 NMBはどうでしょう。

 NMBでは三期生公演と、現在も上演中のTeam BIIの第1公演(BII1)で「会いたかった」を上演しています。BII1の初日は2012年10月10日ですが、その前に三期生公演として2012年4月29日からやっていますから、これもロングランです。

 僕がBII1を見出したのは2012年11月頃からでしたけど、正直あんま熱心には見てなかったんです。しかもBII1はユニットの入れ替わりがケッコウ多いので、歌っている人を識別するのが大変でした。
 
 BII1の「ガラス」、高橋ポジは室可奈子か久代梨奈、中西ポジは山内つばさが多かったようです。山内に対するコールは、「ちゅばちゅばちゅばちゅば・つばさ」と「ちょーぜつカワイイ・つばさ」が半々くらいでしょうか。
 難波でも「名前2音節コール」健在じゃないですか。

 その後中西ポジには、薮下柊や高山梨子などが入っていました。
 藪下には「しゅうしゅうしゅうしゅう・しゅうちゃん」、高山には「りこりこりこりこ・たかりー」とコールされているのを聞くことが出来ました。
 ただコールしているのは数人、もしくは声の大きな1人くらいで、SKEのように集団が揃って「名前2音節」を呼ぶ状況はあまりありません。

 面白かったのは、僕が見た高山に対する最初のコール、声の大きな1人が「りこりこりこりこ・たかりー」と叫んでいるのですが、明らかに同じ声が次のコール(「(次の行動が起こせない)ー、小心者」に被るところ)では「ちょーぜつカワイイ」に変わる、という複合ワザがあったことです。
 あと「りこりこりこりこ」と来たら「りこちゃーん」かと思うじゃんフツー。裏をかいて「たかりー」だって。
 最初なに言ってるのかわかんなかったよ「たかりー」。

 まとめますと、NMBはSKEほど徹底はしていませんが、「名前2音節」は細々と残っていると言っていいでしょう。

 さらに博多。

 HKT48 Team Hの「博多レジェンド公演」、自己紹介あけ最初のユニット曲が「ガラス」です。高橋ポジは兒玉遥で中西ポジは宮脇咲良。兒玉はこの後Team Aなんとか公演でも「ガラス」をやっています。

 宮脇に対するコールは「ちょーぜつカワイイ」のみ。まあ「さくさくさくさく」とは言いにくいやね。あと中西ポジに村重杏奈が入ることがありましたが、やっぱり「ちょーぜつ」。まあ「あんあんあんあん」てのも言いにくいしね。
 というわけで、博多の「ガラス」で「名前2音節コール」を聞くことは1回も出来ませんでした。

 一回りして最後は「本店」AKBです。

 2012年11月からTeam Aの何とか公演で「ガラス」が歌われるようになりました。
 高橋ポジは渡辺や菊地、中西ポジはだいたい入山杏奈で、時々森川彩香。最近は昇格した佐々木由佳里が入ることがあります。
 
 入山に対して「あんあんあんあん・あんにん」は言いにくいだろうけど、森川に対しては「あやあやあやあや・あーや」はいけるだろ。ましてや佐々木への「ゆかゆかゆかゆか・ゆかるん」なんて「2音節コール」には調度いい名前かなあと思うのですが、ここでは圧倒的に「ちょーぜつカワイイ」が主流。
 
 やっぱ「本店」ではもうなくなったコールなんだなあ、と思った矢先。
 ふいに聞こえたコール。
 5月の公演で佐々木が中西ポジに入ったとき、確かにありました。少なくとも2回(うち1回はたった1人の声だったんだけどね)。

 それでも紛う事なき「ゆかゆかゆかゆか・ゆかるん」コール。古参のGJか?
 いえあ!

 それにしてもゆかるんは高まると楽しそうだなあ。
 いえあ!
 でもゆかるん惜しむらくは「浮いているわターン」が回りきらないのな。四分の三くらいで止まっちゃうの。いえあ!
 あ、「浮いているわターン」についてピーナッツさんの詳細な考察を参照してね。
 
 というわけで「ガラス」における「名前2音節コール」の現状。
 SKEは健在。
 NMBはぼちぼち。
 AKBでは絶滅寸前。
 HKTでは「何それおいしいの?」。
 ということでわかりましたか。

 はい、わかりました。