魔笛 | Commentarii de AKB Ameba版

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 「魔笛」@新国立劇場
 約1年半ぶり、久しぶりのぺらぺらぺらお。

 2011年10月のプラハ国立歌劇場の「トスカ」以来ずっとご無沙汰だったオペラ。思えばメトロポリタンでお腹いっぱいになってたのかも知れない。

 「魔笛」。
 DVDなら何枚か見たけど現場は初めて。
 2010年の暮れにワルシャワ室内歌劇場のチケットを取ったのに、諸般の事情でキャンセルしてしまったんだよな。

 ネットで拾った「マジすか学園」にはまって、DVDボックスを頼んじゃったちょっと後でしたね。
 うわ、すっげえ昔のような気がするぞ。
 だってあの頃俺チームホルモンのメンバーがわかんなかったもん。
 今となってはあれだもん、卒業式シーンで一瞬映る石田が識別できるもん。わっるい顔のはるきゃん。
 
 開演15分前に到着。
 前から6列目という良席。
 でもねえ、それでも舞台が遠いんだ、アキバのシアターに比べると。
 最前列どころか、オーケストラピットに張り付いて立っても、シアターじゃ最後方みたいな距離感。すげえ近いところで演ってるんだなあ、彼女たち。

 開幕前なのに拍手。
 「皇太子殿下がご臨席になります」とアナウンス。
 うひゃあすごい日に入っちゃったな。
 田原総一朗とよしりんと連番しちゃったみたいなもの?←違います。

 振り返ると殿下はにこやかに2階最前中央にご着席。
 さっすが殿下、いい席だねえ。さしずめ立ち見最前。そこだったらメンバーからレス貰いやすいもんね。

 やっぱり現場は楽しい。
 演者全員が日本人という舞台は初めてだったけど、違和感なし。
「パジャマドライブ」と言えば「てもでもの涙」と同じように、「魔笛」と言えば「夜の女王のアリア」。確かに生で聴くハイFをまぶしたコロラトゥーラは圧感だった。
 でも絶品だったのはパミーナの砂川涼子
 あとパパゲーノの萩原潤も好演で大きな拍手を貰っていた。
 お客の脳ミソがドイツ語の響きに慣れたところで突然日本語で「腹減った」。沸く客席。
 こういう、「物語のパラダイム」をぶち壊す演出は、考えようによればパパゲーノのような狂言回し本来の役目である。
 イギリスだったら「殿下もそうじゃありませんか」と畳みかけ、殿下御返答、スタンディングオベーションの観客という流れだろうが、日本じゃそうもいかぬ。殿下いじったら怒られちゃうもんね。

 「切ない歌詞を明るいメロディーに乗せる」のは秋元先生の自家薬籠中の技だが、モーツァルトは「クソくっだらない内容を、天国のようなメロディーに乗せる」よねえ、ホント。脳の芯が蕩けてきそう。

 インターミッションを挟んだ3時間はあっという間でした。

 帰途妄想に耽る。
 殿下はもう間に合わないとしても、甥御である悠仁親王殿下をヲタに仕立て上げることは出来ないだろうか?

 親王殿下御年すでに6歳、握手会などでは英才教育を受けているとおぼしき同年代の男児がちらほらいて、栄の教祖様あたりの餌食になっているやに仄聞する。ならば数年後親王殿下がアキバのシアターに御行啓賜るというのもあり得ないことじゃないのではなかろうか?

 なにしろ皇太子殿下は日嗣ぎの皇子のみ位につかせ給う前、当代のアイドルであった柏原某女に薔薇をご下賜なさった、ヲタの素質をお持ちの方であらせらる。
 悠仁親王殿下は、その御血筋を12.5%引いておられるのだから、あながち夢物語ではないかも。