2019年9月
膵臓がんと告知され、当時私が勝手にイメージしていたこととして、ダンナは2019年の年末には階段を登ることがキツくなり、だいぶ衰弱しているかも知れないと思っていた。
私は老人介護施設の事務をしている。
もともと介護が必要な人が利用しているわけで、健常者とは比較できないけど、いつもとは違う体調不良が続き、ようやく検査をしたら膵臓がんが見つかり、あっという間に亡くなることは珍しくなかった。
やっぱり膵臓がんは早いね、って職場で話す。
他人事だと思っていたのに、まさか自分のダンナが膵臓がんになるなんて
きっとあっという間だ
例外なく、あっという間だ
なんで膵臓がんなんだろ
ダンナの誕生日の2月まで生きていられるかな。。。
50代で早すぎるよ。。。
1年後はもう居ないのかな。
私はどうしているんだろう。
我が家の誕生会は2月と6月の2回。
私と娘は誕生日が1日違いなので、一緒にお祝いをしてもらう。
ダンナと息子は4日違いなので一緒にお祝いをしていた。
その息子は大学卒業して、県外に就職してから一緒には住んでいないので、息子がいなくなってからダンナの誕生日は完全にスルー。
誕生会は年に1回、6月オンリー
でも、ダンナはこれが最後かも知れない。
そんな思いから、急に決行した誕生会。
なんならこの年もスルーになりかけていた。
娘が言ってくれなければ、行動に移さず流れているところだった。
慌ててケーキだけは買った。
2019年9月に膵臓がんの告知を受けてから5カ月。
2020年2月、ダンナ57歳の誕生日を迎える。
これが最後の誕生日だと思っていた
今年は還暦を迎えた。
人生どうなるかはわからない。
膵臓がん。
人によって進行度も病状も体調も違う。
ダンナは特別なことはしてないし、特別なヤツでもない。
アノ日は衝撃的な告知だったけど、諦めちゃいけないんだなー。