こちらも→すい臓がんの夫をもつ妻 第一話

 

ダンナがすい臓がんと告知されてから、身内にもがんを宣告された2人がいる。

 

ダンナのお父さんと(以下父ちゃん)、私の妹の旦那さんのお父さん(とーちん)。

 

父ちゃんは肝臓がん。とーちんは尿管がん。

 

ダンナより後にがんを患ったのに、すい臓がんのダンナより先に逝ってしまった。

 

 

 

2023年4月15日は父ちゃんの1周忌で、ダンナだけ地元に帰りおつとめを。

 

 

 

ダンナの実家は以前米農家だった。

父ちゃんがもう作業ができなくなってからは、親戚に田んぼはお願いしている。

 

父ちゃんは、すずまきが終わり、田植えの前、春の忙しくなる時期を避けて亡くなり母ちゃんはホッとしていた。

 

 

ダンナのお姉さんは、働き者の父ちゃんの旅立ちに、わざわざ山形から納棺士を招いて身支度を整えてもらった。

 

 

映画「おくりびと」のアレである。

 

 

 

生まれて初めて身内の葬儀に参列した息子が

 

「これってポピュラーなやり方なの?」って隣の私に聞いてきた。

 

「まさか、私も生まれて初めてよ。

こんなに丁寧に旅支度っていうの?してもらっている方法、経験したことないよ。

普通、葬儀会社の業者さんがするからね。」

 

 

おいダンナ、あなたにはこんな儀式できませんよ。

 

勘違いすんなよ。

 

この日、ダンナは実家に翌日の告別式のため残り、私と子供たちは自宅に帰った。

 

貴重な体験をしたので、復習のためプライムビデオで映画「おくりびと」を鑑賞した。

 

翌朝早く出発しなきゃいけないのに、3人で見入ってしまった。

 

こんなふうに旅支度されるって、すごいことなんだな~

 

 

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