やっと読了。

 ジョセフ・S・ナイ・ジュニア『国際紛争(第10版)』有斐閣(2019)


 著者がハーバード大の講義用に著した国際政治のテキストの日本語版。
 米国のこの手の本は読み難い。
 大体、米国の歴史や文化を知らなければ意味の分からない様な言い回しや喩えが連発されていて、純粋な日本人である私は、人物名から何をした人なのか確認したり、事象の前後関係を調べたりしなければまともに読めない💧

 ただ、この本の場合は、その辺りを多少を読み飛ばしても何とか読める。
 国際関係は、国家等間の対立とその解消からなるとした上で、主要な概念や用語について解説・整理している。

 国際関係の捉え方として、①リアリズム(現実主義、万人の万人に対する闘争を国際社会の前提とし、各国によるパワー(各種の影響力)の行使によってバランスがとられると考える。)、②リベラリズム(協調主義、国家間の相互関係により対立は解消されると考える。)、③コンストラクティヴィズム(構造主義、国際社会の構造により国家等間の問題が発生・解決すると考える。)の3つがあるとし、国際政治史上の様々な事象をこれらの概念で説明していく。
 グローバル化やIT化等も含めつつ、国際社会の将来予測に関する示唆をして結んでいる。

 国際関係の入門書としては適かな。
 読み辛いけど。