あるガソリンスタンドでタンクに水が混入してしまった!とニュースになっていましたよね。
ずーと昔、中央アフリカで似たようなことがありました。
父がアフリカに再赴任して、母が一緒に行けなくて、私がついて行った時のことです。
ある休みの日に数百キロ離れたところに滝があるらしいということで、見に行こうということになりました。
アフリカでは、観光地というものがほとんどなくて、口づてで良さそうだよという情報を頼りに出かけていくので冒険の要素がかなり濃いです。
そしてどこに行くにも単独行動は危険なので、同僚の人に同行してもらいました。
町はずれのガソリンスタンドで満タンにして出発しました。
最初は順調でしたが、車が途中から急に止まったり、動き出したりし始めました。その繰り返しです。
車を降りて後ろから押してみたり、いろいろしますが、ついには全く動かなくなってしまいました。
同行した車はというと、私たちの状況に全く気付かず、サーと走って行ってしまいました。
同行した意味が全くなかったわけです。
そうこうしているうちに、通りかかったフランス人の車が止まってくれて、驚いたことにさっと車の下に潜り込み、燃料タンクの栓を開けたのです!
”mais c'est de l'eau!" (なんだ、こりゃ~水だ!)
つまりガソリンの代わりに水が入っていたという訳です。 皆びっくり。
給油したガソリンスタンドのタンクの中に雨水が入ってしまっていたということなのでしょうね。
幸いなことに水を全部出し切ったら、水より軽いガソリンもその上に入っていて、何とか走ることができました。
それにしても何かと威張っているように見えるフランス人がこれほど気さくにまったく躊躇することなく車の下に潜り込んで、困窮している我々を助けてくれたことにはびっくりし、また感謝の気持ちでいっぱいになりました。
アフリカのような何もないところ、極限の場所では、人と人が助け合うのは、人種が違っても当たり前のことだ、というような感覚をきちんと持っている人たちなんだなと思いました。
アフリカに行くと、このようなアフリカなどの低開発国の状況を熟知している人々に出会います。
彼らは危険が迫ると、機敏にそれを避ける術を知っているのです。
我々、慣れない人間はそんな彼らのたくましさに度々助けられました。
車の不具合で疲れ切った私たちでしたが、先に行った同行者たちが心配しているといけないと思って目的地に向かいましたが、もう誰もいませんでした。
途中で行き違ったようです。
しょうがないので、お弁当を食べて、帰りました。
同行者?の人たちは、翌日、一応は私たちのことを心配してくれてはいたようです。
でも、私たちを助けてくれたフランス人とのあまりの差に唖然としたものでした。
