その1で恐怖の学校生活って書きましたけど、バカンスが終わってからが本当に大変だったんです。
まず、子供たちがフランス語を習得するには、どういう風にするのが良いかということで、父は色んな人の意見を聴いたみたいでした。
そして父が選んだのは、まず小学校の低学年に入れて、徐々に上のクラスに進ませ、最終的には年相応のクラスに入れるというものでした。
小学校!とても恥ずかしかった!
私は中学生で背も伸びていたので、小さい子供のクラスに入るなんて、本当に嫌だった。
それも短期間で直ぐ上のクラスに行けると思っていたのに、経営者が強欲なフランス人ばばあだったので、高額の授業料をなるべく長く払わせようと難癖つけられ、中々早く進ませてくれなかったという計算違いがあり、ようやく中学校(lycee ) に入れたのは一年後のことでした。
まあ、フランス人の子供たちは可愛かったけどね。
そう、その頃の私立の小学校の生徒はほとんどがフランス人の子供達で、アフリカ人がいるとしたら、政府の高官の子弟に限られていたようです。
学校といっても、庭付きの大きな家という感じで、日本の学校のイメージとはずいぶん違っていましたね。
先生はメートレス(maitresse)と呼ばれていました。(フランス語は面白くて、maitresseという言葉は小学校の女先生という意味と、”愛人”なんて意味もあるんですよ)
授業は大体、フランス語の文法の学習とレシタシオン(recitation)という詩などの暗誦等があり、そのほか算数(calcul)がありました。
小学校の1年生から6年生くらいまで、同じような形の授業が、少しずつ難しくなりながら、続いていたように思います。
とにかくフランス語の学習、読み書きと文法、暗誦と口語筆記が重要視されてました。
フランス語の基礎を小学校でしっかり叩き込むんですね。
それくらいフランス語は文法やorthographeが難しいし、大事なんですよ。
そしてどれだけ文法などフランス語の基礎が学習できてるかを、確認するのが口語筆記(dictee)なんですね。
一つ間違える毎に1点引かれるから、20点満点から間違えただけ点数を引いていったら、私などたちまち0点になってしまってましたよ。
でもdicteeはフランス語が身に付く一番の方法でしょうねえ。
あと、面白いのでは、recitationで、有名な詩人の詩やラ・フォンテヌ(蟻とキリギリスなどの寓話)などを暗唱させられました。
面白いもので、若い頃に暗唱したことって、いつまでも残っているんですね。
今でも、「la cigale ayant chante tout l'ete,se trouva fort deprouvue quand la bise fut venue・・・・」とかが出てきます。(ラ・フォンテヌ 蟻とキリギリス)
そうやって、小学校での恥ずかしい数ヶ月間を過ごした後、ようやく中学に入ることになるんですが、今日はこれくらいにしときます。
