最近、私がフランス語ができるということで、外国人の接待をして欲しいと頼んできた人がいる。


その人は私が若い頃、親が付き合っていた人でお義理で色々と駆り出されたものだ。


その頃の私は、フランス語ができるということで、「便利屋」的な仕事がその人からよく回されてきた。




世の中の人はおかしな先入観を持ちやすいと常々感じてきた。



例えば、語学ができる人というのは、知的でセンスがよくて、話し上手で社交的。


確かに大学で語学を専攻し、将来その方面で活躍しようとしている人はそういう人が多いだろう。それは分る。



でもそれを全ての人に当て嵌めるのは些かおかしい。


私のように親の仕事の関係で無理やり海外に連れて行かれた人間はどうなんだ?


そしてその体験のおかげでより引っ込み思案になってしまった人間って、あまり表面には出てこないけれど多分いると思う。



それを押しなべて、語学の得意な人は社交的で、語学のことなら任せとけってタイプだと思い込むのは、そうでない人間にとっては甚だ迷惑なことだ。



自分の得意でないことを無理やりやらされて凹む。得意でないからよく失敗し、その失敗が重なって自信喪失してしまう。



自分が本当にやりたいこと、得意なことを探したり、極めたりする時間を、そんな余計な悩みで取られてしまう。



私もずいぶんと時間を無駄にした。いい事、あまり無かった。

今から思うと馬鹿なことに時間を費やしたという感は否めない。



でもそういうことを言うと必ず「贅沢だ!」と言う人が出てくる。


「私があなたの立場だったら、そのスキルを活かしたわ」的なことを言う人が多い。



「あなたと私は違う人間だっつうの!」



「私は私。あなたはあなた。私には私の思いがあり、感性があり、感情があり・・・あなたとは全く違う人間なの!」



「私があなたを尊重するようにあなたも私を尊重して欲しい。一緒くたにしないで欲しい。」


そういう感覚、一人ひとりの人間を見ようとしないで、一般論で片付けようする傾向が多くの人に見られるように感じる。


最近そんな印象が強くなってきた。