小さな椅子に腰掛けて、
飽かずに陽だまりの校庭を眺めた。
廊下に寝転がって、沢山の本を読んだ。
この、緑の時計台の下、
日盛りには洗濯物を干して、
夕景を皆で眺めて、
夜には串揚げパーティ。
星を眺めて、好きな本の話も沢山した。
今、
俺は此処を後にする。
沢山の卒業生を見送った門をくぐる。
此処を出ても、
ずっと友達で居て欲しい。
家族の様に過ごさせて呉れて、有難う。
さよなら。
もう、二度と会え無いかもなんて、
淋しい事は言わ無いよ。
ずっとずっと、
永遠に友達で。
「今度会えるのは、二学期だ」なんておどけて、
先生達とお別れの挨拶をして、
坂を下って行く。
本当はずっと泣きそうなんだ。
だから、
殊更に強く、ペダルを踏んだ。
でも、
何度も振り返る。
何度も、
何度も振り返る。
だんだん、
時計台が小さく成って仕舞う。
でも、
行か無きゃね。
だって俺は旅人なんだもの。
最後に、
もう一度だけ、振り返る。
この先のトンネルに入れば、もう時計台は見え無い。
もう、あんなに小さくしか見え無い。
温かい雫が頬を流れる。
雨が降って来て呉れて、
助かったよ。
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