キャンセル自体はよくある話だし僕自身もした事がある。でもして良いキャンセルと悪いキャンセルってあるかと思います。
今回取り上げるのは格闘技のチケットキャンセルについての私見を述べます。
試合が近くなるとツイッターで選手が「キャンセルが出ました。誰か欲しい方いませんか?」とのツイートをたまに見かけたりします。このツイートの意味を知らないと「あ、会場が埋まってないからこうやって呼びかけているのかな?」程度の認識かもしれません。しかし実は違うのです。
まずは格闘技のチケットの仕組みを説明します。って別に全てを知っている訳じゃなく、あくまで自分の知るかぎりのことなので偉そうに言えた立場じゃないのですが、これを知って頂ければキャンセルしようって気はまず起きないかと思います。
まず必要分のチケットは選手が買い取ります。そして見に行きたいと言った人に渡します。チケットが手元に無い状態で欲しいと言われたら追加発注します。当然それも選手の買い取りです。
ここまで言えば分かって頂けるかと思いますが注文を出したのに「やっぱいらねえ」となり代金を支払わなければとその負担はそっくりそのまま選手に重くのしかかります。代わりに欲しいって人がすぐに見つかればいいのですけど事態はそう簡単なものではありません。
第一飲食店で注文を出して食べてないから代金払わなくて良いなんて無いですよね。つまり注文を出した以上は行けなくなったとしても代金を払わないとおかしな話であるという事です。
百歩譲って試合日よりも余裕を持ったキャンセルなら他に欲しい人も探せるだろうけど最悪なのが直前でのキャンセル。その時点で選手は追い込み練習や減量の仕上げ直前などでかなり厳しい状態なのにそこに金銭的な負担をかけるとか普通に考えたら出来ない事である。肉体的にも精神的にも追い詰めちゃいます。ましてや試合近くで追加で注文したチケットをキャンセルして代金払わないとかもう怒りを通り越して笑っちゃうでしょうね。
仮に一枚二枚ならまだ精神的な影響は少ないかもですが、僕はこないだ見たのは14枚というのがありました。これには焦った事でしょう。
もちろん代金を払ったのなら行く行かないは自由です。って言い方をすると代金さえ払えばみたいな感じになってしまいますが、急な用事とか仕事の都合でって人もいると思うのでそうゆう時は仕方ないです。もちろん選手としては会場で自分の試合を見てほしい気持ちが強いでしょうけど。
しかし中には「行って無いのに何で払わないとならない?」と怒り出す人もいるんだとか。その答えは先述した飲食店の注文の件を自分に当てはめると分かりやすいかと思います。
例えば自分の経営しているお店で料理を出したら一口も食べずに出て行こうとしている人がいて料金を求めたら「何で食べて無い物にお金を払わないとならないんだ?」と言われたら腹立つでしょ?それと同じ。もうその料理は他のお客さんには出せないのだから当然にその分はマイナスになる。
そしてチケット代をなかなか払わない人もいるというのも聞きました。会場まで見に行っておいて払わないって食い逃げや万引きなど犯罪レベルですね。
格闘家って怖いイメージ持ってる人いるかもしれませんが実はみなさん優しくて面白い方ばかりです。それだけに強気に「チケット代払え」って言えない人もいるんですよね。
気軽にキャンセルする人っておそらくはチケットがジムとかに置いてあって言われたら持って行きキャンセルでたら元の場所に戻す程度の認識なのかもしれないですね。もちろんそんな事はありません。
長々と書かせて頂きましたがチケットを選手に頼んだのなら「当日に行けなくなってしまったので代金だけ支払います」って事は最低限やってほしい。とにかくチケットを注文したら代金を払う。これは常識です。
僕がブログを更新した程度で誰かに響くとは思いませんし今後も出てくるかとは思いますがここを見て理解して頂ける人が少しでも出てきたら幸いでございます。