「生きている事に対して何の期待も持てない」


この言葉に対して 私はどう応えたらいいのだろう

ここで必要なのは 生きる意味の問いを180度方向転換することだ


「私達が生きることから何を期待するか」

ではなく

「生きる事が私達から何かを期待しているかが問題なのだ」

と言う事を学び 絶望している人間に伝えなければならない


生きるとはつまり

生きる事の問いに正しく答える義務

生きることが各々に課す課題を果たす義務

時々刻々の要請を充たす義務を

引き受けるしか他ならない


自分を待っている仕事や愛する人間に対して

責任を自覚した人間は 生きる事から降りられない

正に 自分が何故<存在>するかを知った時

殆どのあらゆる<苦悩>を耐えられるのだ


私達がなした事 苦しんだ事も

全てはいつでも現実に救いあげられている

それらもいつかは過去の出来事になるが

消滅することはない 

過去と言う記憶の中で私達の存在は

永遠に温存されるのだ



                     <V.Eフランクル>