私は自分自身をたたえ 私のためにだけに歌を謳う
 私が身につけるものは あなたも身につけるがよいだろう
 私に属するいっさいの原子は同じくあなたにも属するのだから

 私はぶらつき 魂を招く
 私はのんびりともたれ 夏草の尖った葉を見つめる

 私の舌 私の血のあらゆる原子は この土 この空気からできていて
 この地で親から生をうけ 親もまた そのまた親も同様に生をうけ
 私はいま37歳 申し分なく健康で 出発する
 死の時まで止むことのないように願いながら

 

 教義や学派はほうっておき
 そのままでよしとして ただ記憶にとどめながら しばらくは引き下がり
 私はとにかくかくまってやる 危険をかえりみず語らせてやる
 本然の活力をもった融通無碍のわが本性に

 

 「<私自身>とは もちろん私の事だ だが同時に 私的本性をもった

  我が国 アメリカだ デモクラシーの本質 自我と平等を 誇りに思う

  自身が自己を主張できるということは あなたにも同じことが言える

  自己主張は 決して 一方的なものではなく 常に相手側の主張あってのものだ」

               

                        

                          <私は私自身をたたえる> ホイットマン