そこにいる奴は誰だ  俺だ お前の心だ
紐の先の間一髪のところで お陀仏になりそこなっている俺だ
世の中から追っ払われて 野良犬のようにすねたお前を見ると
俺は力も抜け死に絶えそうになる
それがどうした  お前のおかげだ <ほっといてくれ> そうはいかぬ
いつになったらまともになるのだ  <大人になったら>
もうお前に言うことはない  <一人だけでもやっていけるさ>

お前の理想はいったい何だ <善人になること>
お前が生きた30年はロバにとっては一生の長さ まだ若いつもりでいるのかい 

<まだまだ若いさ>
狂気がお前を捕らえたようだな  <吊るされたせいかしら>


分別はまだ残っているか

<ミルクに浮かんだハエのうち ひとつは白 ひとつは黒 白は白 黒は黒>
 それだけかい

<お気に召さぬなら もう一度言い直そうか>
お前には見込みがない  地上でやり直したいところだが もうお前に言うことはない 

<一人だけでもやっていけるさ>


お前には頭が痛い 穀つぶしの抜殻よ
お前がただの阿呆ならば 弁護をしてもやろうものを
お前には何もかも 味噌も糞も区別ができぬ
石頭は岩より硬く 名誉よりは惨めさがお似合い いったい何を考えてるんだ


<生き返ったらやり直したい>
おお神よこの口へらずを許したまえ もうお前に言うことはない 

<一人だけでもやっていけるさ>


何がお前を惨めにしたのだ

<サタンが私の財布をいっぱいにした時 災厄も一緒に詰め込んだのさ>
お前はサタンの主であるのに僕となったというわけか ソロモンのかの箴言を心せよ
賢者こそは権威の源 賢者の智恵は宇宙を司る


<私は知恵など信じないさ> なんということだ <それが俺の生き方さ>
  

もうお前に言うことはない 

<一人だけでもやっていけるさ>


お前はやはり生きたいか <神よ汝を憐れみたまえ>
祈るがよい 悔い改めて読むがよい <何を読む>


智恵の書だ あんたの忠告を肝に銘じて
忘れぬように 心にしまおう
物事がいっそう悪くならぬよう だがお前にはもう言うことはない 


<一人だけでもやっていけるさ>


                                             <心と身体の論争>