あなたが私の名前を呼ぶのが聞こえる
それはとても懐かしい響き
あなたの呼声 それは小さな祈りの言葉のよう
私は跪き あなたをそこへ連れて行きたい
真夜中にあなたの力を感じる
それは祈りの言葉のように 私はあなたを連れて行くわ
私には夢のように思えるの
まるで祈りの言葉のように あなたの声で天にも昇る気持ち
MADONNA - LIKE A PRAYER LIVE8
納税は国民の三代義務の一つ だが時折
税金の税の字は 贅沢の贅を用いた方が
正しいのではと疑問を抱くものだ
権力を盾に国民から税金を貪り贅の類を尽くしきる役人たち
悲劇の女王と呼ばれたフランスの王女
「私は退屈が怖いのです」
自由気ままに生き革命の渦に巻き込まれ
断頭台にかけられる 気丈な女王は最期の時も
頭を下げることは決してなかったと言われている
太く短く生きるという言葉の典型である
かのように生きてみたいと思うのは
所詮 平民の夢の続きであるけれど(失笑)
やがて冷たく暗い季節がやってくる
短かった夏の光よ おさらばだ
早くも中庭の敷石の上では
薪の燃えさしが音を立てて崩れ落ちる
冬のあらゆるおぞましさが忍び入る
憤怒 憎悪 恐怖 戦慄 そして苦悩
太陽は極地の地獄に沈み
私の心は赤煉瓦のように凍てついた
薪の崩れる音が聞こえる
首吊り台が軋むよりも鈍い音だ
私の心は 仮借ない槌の一撃で
砕け散る塔のように果敢無い
単調な薪の音を聞いていると
どこかで棺に釘を打っているようだ
誰がため? 夏は去り今は秋
この不思議な音は葬送の調べのようだ
荒々しい風が音を立て 夜が冷たい
眠りよ ここに来て 悲しみを包んでおくれ
だが朝日が東の崖に頭を出した
夜明けの騒がしい鳥たちが 地上のものたちを笑う
人を傷つける力を持ちながらそうしない人
威厳に満ち溢れていても 態度に表わさぬ人
他人を動かしながら自分は石のように
動揺せず冷静で誘惑には慎重な人
もっとも平安な そして純粋な喜びの一つは
労働をした後の休息である
苦悩は活動への拍車である
そして活動の中にのみ
我々は我々の生命を感じる
成功に至る第一歩は
自分が心で何を望んでいるかを見つけ出すことである
それが明確に判らぬうちは
何を期待しても無駄であろう
カント
私は何をなすべきか
このことについてはっきりした考えを持つこと
それは 私にとって真である
真理を発見することであり
私がそのために死んでもいいと
思えるような理念を見出すことである
いわゆる客観的真理の発見
哲学の全体系の考究と概観
しかしそのような仕事が
なんの役に立つと言うのだろうか
人間は <理性という普遍的本質をはみ出た者>
という意味で<実存>であり
死という自己の最終的な在り方において
単独者として神の前に立つ
その時 人間は 自己のうちに
自己の根拠を持つわけではない
そこにこそ<絶望>が実存するのだと
セーレン・キルケゴール
誰も知らない遠くの国で
独り海を眺めて泣いた
海は青く膨らみ 波だけが白い
切ないことを言うのはよそう
哀しいことも今は忘れよう
独りでぼんやり海を見ていた
誰も知らない遠くの海に
孤独の涙が沈んでいく
零れ落ちた私の涙は
誰にも見えることなく消えて行った