『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』を鑑賞してきました。

いろんな意味で面白い映画だったので、初めてブログで自分なりの考察を書いてみようかな、と。

ちなみに、基となったドラマは観ていません。近いうちに観てみようと思うので、そうしたらまた書こうかな。多分、考え変わるだろうから。

まず、私が本作を面白いと思った理由を3つあげます。
①『君の名は。』との関係性
②酷評が目立つ理由
③内容自体

では早速、上から順番に書いていきます。

①『君の名は。』との関係性
共通部分を思い当たるだけであげてみると
・青春恋愛モノ
・タイムリープ?(ファンタジー)もの
・主人公とヒロインの声優が、俳優であること(『君の名は。』上白石萌音、神木隆之介/『打ち上げ花火〜』広瀬すず、菅田将暉)
・ヒロインが歌を披露
・配給が東宝
・企画・プロデュースが川村元気
・男子が好きそうな女子像(描写)
・アニメーションの美しさ
・舞台が田舎
・公開時期が夏
もっとあると思うので気づいたら随時更新していきます。

とりあえずこれだけでも、去年大ヒットを記録したアニメ映画『君の名は。』を意識して(目指して)作られたのではないかと誰でも推測できます。
だからこそ、観客は意識的か無意識的かは別にしてもどこかで必ず『君の名は。』と比較してしまうのでしょう。(観てる人は)

そこで②酷評が目立つ理由に繋がります。

観客のターゲット層は、おそらく『君の名は。』と同じでしょう。そのため、『打ち上げ花火〜』を観にきてる人のほとんどは『君の名は。』も観ているのではないでしょうか?

中には、基のドラマのファンでどんな風にアニメ映画化されたのか気になるや、懐かしいから観てみよう、なんかで足を運んだ観客(『君の名は。』ターゲット層より上の世代や、アニメファン以外もいると思いますが!)

まあ、でも大体が『君の名は。』を観たことがある人が観に来ていると思うので、先述したようにどうしても比較してしまいますよね。

そこで、『君の名は。』と『打ち上げ花火〜』の違いを簡単にいうと、【わかりやすさ】と【結末】の2点です。
『君の名は。』は起承転結がわかりやすく、また現在、過去、並行世界?の違いが明確に描かれています。
たとえば、タキくんがミツハは今、生きている人ではないと気づくシーン。昔の書物を調べ、そこに何があったのかが記載されているため、しっかりと根拠が提示されています。そのため観客は物語の世界観を理解できます。

一方で、『打ち上げ花火〜』は現在、並行世界?が曖昧ですよね。一回めにナズナが母親に連れて行かれるシーンが現在、それ以外が並行世界?と取れますが、イマイチ違和感がある。
たとえば、あの火薬玉?あの【if】が詰まった綺麗な玉。あれを投げると行くことができる【もしも】の世界は本当に【もしも】の世界だったのか。なぜ、のりみちくんだけ現在、以前の並行世界の記憶があるのか(はじめは記憶がなかったのはなぜなのか)、なぜあの玉をナズナの父親らしき人物とナズナが持っていたのか、最後の教室のシーンはなんなのか、なぜナズナはのりみちのことを好きになったのか、そもそも本当に好きだったのか……

一回見ただけなので解明できてない謎が沢山あるのですが、その中でも特に現在と並行世界?を曖昧にさせているのが、ナズナの存在なんですよね。

ナズナに対する母親の態度は異常ですし、本当のお父さんの存在も謎。そして何より、すべての問いに対して曖昧な返事というかウソをついています。

たとえば、ユウスケを花火に誘うシーン。あのときナズナはなぜ誘ったのかという問いに「好きだから」と答えます。(ちなみに、のりみちのときは答えてません。)でも、そのあと並行世界?で、のりみちが本当はナズナはユウスケを誘っていたというシーンでは、「誘うはずがない」と冷たく言い放っています。(完全に好意は感じられない)。どっちにしてもウソをついていたすよね。ほかにもちょいちょい明らかなウソや曖昧な返事をしているのが目立ちました。

そんなフワッとしたナズナがヒロインだからこそ、現在と並行世界?の違いも曖昧にぼやけてしまいます。というか、そもそも初めから最後までナズナのウソ(もしも)だったんじゃないかとすら感じてしまいます。

あとは、突然の場面切り替え、状況説明(過程なし)に新しい展開がやってくる。つまり繋がりがなくブツ切れ状態を無理やり繋げ合わせたようなストーリーが最も観客を混乱させているのかな、と。

『君の名は。』はスムーズにストーリーが展開されていったので。

個人的にはその分、あれはどういう意味だったのか、この言葉はなんのために使われたのか、このシーンはなんなのかなど、上映が始まった最初から最後まで頭をフル回転しながら観ていました。自分なりにストーリーを繋ぎ合せられたので、ある意味その点はたのしかったです(笑)。

そして、何と言っても極め付けは【結末】ではないでしょうか。物語で何が大事ってやっぱりオチですよね。先述したとおり、『打ち上げ花火〜』はオチすらも曖昧。よく言えば観客各々に委ねる形で終わっています。そして、決してハッピーエンドではない。というか未来が非常に見えにくい終わり方でしたよね。

一方で『君の名は。』のオチは、お互いに記憶がないがなんとなく惹かれあい、偶然か必然かでタキくんとミツハがバッタリ出会って(走って追いかけて)もう一度会う。というハッピーエンドかつ誰にでもわかる終わり方をしています。そして何よりも未来が想像しやすい。

この差が大きいのかな〜〜、と。
個人的には思いました。
ツラツラ長ったらしく書いてきましたが、結局は『打ち上げ花火〜』は【わかりにくい】ことが原因で酷評されてるんでしょうね!(凡人すぎる答え)

『君の名は。』は当初ターゲットにしていた10代20代や新海誠ファン(アニメファン)のほかにも老若男女問わず人気が爆発しました。特に、小学生から絶大な支持を得ていた記憶が……。それはやはり、誰にでも【わかる】スッキリとした終わり方だったから好まれたんでしょうね〜〜。伏線も綺麗にわかりやすく回収されてましたし。誰に対しても必ず驚きや発見を与える映画だったからこそ、あんな特大ヒットをかましたんでしょう!!!ハイ。

疲れてきた……。
残りの③内容自体はあとで
気が向いたら書きますね。

では、アディオス。