先日、とあるイベントでPAをやったときに、

少し考えさせられることがありました。

先に言っておくと、これは誰かを責めたい話ではありません。 

ただ、現場にいた一人として思ったことを、素直に書いてみようと思います。


その日、あるチームがリハーサルなしで現場に来ました。 こちらはすでに本番に向けて準備を進めていたんですが、開始15分前になって「今から打ち合わせしてください」と言われました。正直、かなりギリギリです。

でも、現場なので一度話を聞いて、その場で内容を整理して対応しました。

そのあとに言われたのが、 

「音はちゃんと出るか確認してるんでしょうね」 という一言でした。

もちろん、音を出すのはPAの仕事です。 ただ、今回は事前に音源を預かれるようお願いもしていたし、

こちらでも再生確認は済ませていました。

だからこそ、少し引っかかるものがありました。

本番に向けて準備するのは、裏方だけの仕事ではないと思うからです。しかも当日は、急に「マイクをもう1本使いたい」と言われたり、進行の合図も事前説明がなかったりして、かなりバタつきました

こちらとしては対応はできます。

でも、最初から共有してもらえていたら、もっとスムーズにできたのになとは思います。

ただ、いちばんしんどかったのは段取りの悪さではありません。本番前や他の出演者が演奏している近くでも、ステージまわりで落ち着かない様子が続いていて、それを見て少し悲しくなりました。


自分が悔しかったというより、この場を作ってきた主催者の気持ちを考えてしまったんです。

イベントって、演者だけでできるものじゃないです。

主催者がいて、裏方がいて、お客さんがいて、やっと成り立つものだと思っています。

僕ら裏方にも、たぶんエゴはあります。

せっかくやるなら、いい音で届けたい。

少しでもいい時間にしたい。 そういう気持ちで現場に立っています。

でも、その気持ちを押しつけすぎてもいけないとも思っています。 裏方は裏方として、やるべきことをやる。 そのうえで、少しでもいい舞台にできたらそれでいい。 最近はそう思うようになりました。


今回のことで、自分の中でもひとつ教訓ができました。 こういうことが起こりそうなら、受け身で待つんじゃなくて、こちらから早めに確認しに行く。 必要なら主催者にも入ってもらう。 やり方はいろいろあるなと感じました。そして、もし自分が演者としてステージに立つことがあるなら、裏方の人や支えてくれる人のことをちゃんと考えられる人でいたいです。ステージは、立つ人だけでは作れない。 そんな当たり前のことを、あらためて感じた現場でした。