栃木の端っこで「れなこ」と叫ぶ旅 | 日々旅にして日帰りを基本とす

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ライブレポとか書きたいんですが、うまく書けないので旅行記としてごまかします。
気が向いたら始めます…

日曜出勤があると、土曜日に無茶したくなるんです。
でも、現場も当てもなし。
じゃあ日帰り旅出るしかないよね。
でもお金はないよね。

ってことでとりあえず遠くに行けそうでそこそこ安い東武鉄道株主乗車券を金券ショップで入手。
1枚たしか860円。
品川という金券ショップ不毛の地で仕入れたので、激戦区ならもうちょい安いかもです。
大阪住みならこういう時は「大阪駅前ビル」なんでしょうね。
東京ならどこ行けばいいんでしょうか。

とにかく。
こいつさえあれば栃木をだいたい満喫出来るんです。
でも、それだけじゃ物足りないって、子供みたいに抵抗したくなったんです。
東武鉄道のその先へ!

朝5:30ぐらいに起き、6:14池袋発の山手線。
上野で浅草線に乗り換えて浅草へ。
到着したのは6:45頃だったでしょうか。

お目当ての列車は7時10分発の会津田島・東武日光行きの快速列車です。


入線時なので幕が違いますが…。
入線が6時49分ごろ、実際に乗車可能になったのは車内清掃後なので6時50分過ぎだったでしょうか。

6両編成で会津田島に向かうのは先頭の2両。
後ろ2両は途中の下今市で切り離して東武日光へ。
真ん中2両は下今市から会津田島に向かう途中(といってもかなり手前)の新藤原で切り離しです。

気候の良い季節かつ、良いお天気ということで混雑覚悟で会津田島行きにガチ並びしてやったんですが。
ボックスはいとも簡単に占拠できました。
まあ、こっち方向への予想外はありがたいものです。

このままガラガラかと思いきや、途中の北千住から大量乗車。
なので、浅草まで出たのは正解と言えるのかもしれません。
長距離列車の自由席は始発駅からってのは鉄則ですね。
でも途中駅での入れ替わりもそこそこあったので、場所にこだわらなければ座れる感じですね。

しかし、まあ、2ドアのボックスシート車とか。



旧態然としたスタイルはとても素晴らしい。
かつて「国電世代の私鉄車両」みたいな特集やって一部物好きから反発を食らった某雑誌みたいなのがありましたが。
それでも、まさに「国電テイスト」満載と言いたくなるような雰囲気です。
でもクッション素材がフカフカだったり、座面が一人ずつ分かれてたりと、私鉄のテイストが程よく加わっています。

そのテイストに更なるスパイス。
途中の下今市では駅弁の立ち売りがありました。
これがあると知っていれば浅草で朝ごはん買わなかったのに。

その下今市を過ぎると、一気にローカル線的な線形とスピード。
ギャップ萌え的な方々には大うけじゃないですかね!これ!

しかも!
このローカル線が鬼怒川温泉を過ぎ、新藤原を過ぎると一気に高規格路線に。
急に線路はまっすぐ、新しめのトンネルや鉄橋が連発します。
でも線路は物凄い山の中。
そう、これがお国の力で建設された野岩鉄道。

ある人はこのインフラを無駄だと言うかもしれませんが。
それでも、この山の中まで鉄道で行ける、しかも会津鉄道と繋がり会津若松まで行ける。
採算性以上に大事なものが果たされた、そんな大事な路線だと思います。

ただし、別会社なので東武鉄道の株主乗車券は使えません。残念。
ってことで、車内で車掌から一日乗車券を買います。
「車内でも買えます」ってWebページに載ってたんですよ。
カード型とか、プリント済の切符でも売ってくれるのかなーと思ってたら。

手持ちの端末からレシート状の紙を切り出し。


この紙切れが2070円です!
でもめちゃくちゃ重宝するんですけども。

これを手に、堂々と川治湯元駅に下車。



無人駅のような見た目ですが、改札係の方が居ました。
もちろんフリーきっぷなので改札もフリーパスです。

駅前には川治温泉キャラクター「かわじい」が居ましたが、
このダジャレは大阪人に対する挑戦状と判断し、写真は撮りませんでした。



駅から坂を下っていくとこんな光景が。
このスケールで鉄道線を建設できるのは「お国」のお陰ですね。
こんな素晴らしいものいっぱい建ててくれるんなら税金取られても文句言いませんよ!

で、駅から徒歩10分強で川治温泉薬師の湯に辿りつきました。
先のレシート否、1日乗車券のお陰で300円で入湯できます(通常510円)。

ここには比較的新しめの内湯と、少し離れた「混浴!」の露天風呂があります。
まあ、混浴なんてオッサンしか入ってこないもんなんですよ。普通は。

で、まずは内湯から。
比較的ぬるめのお湯で、目隠しはあるものの半露天のような作りで、川からの風が気持ちいい!
お湯はサラサラで癖がない感じです。
ああこりゃ何時間でも居られるわーと超満喫。

貴重品は内湯の返却式ロッカーに預けたまま(受付の方がその方法をおススメしてくれます。露天風呂のロッカーは有料らしい。)、露天風呂へ。
もう、何もかもが丸見えです。
川べりにあるんですが、対岸の旅館や側にある橋の上から、脱衣所から湯船から何もかもが見えるのです(1つだけちょこっと目隠しのある湯船もあります)。
ま、見られたところでダメージなぞ無し。
どうせ女の人なんて来る訳ねえし、落ち着いて入ってやるかと思って服を脱いでたら。
謎の熟年夫婦が脱衣所に登場。
こんなこともあろうかと、彼女に貰ったれいなパンツを履いていったのでヲタアピールはばっちりでしたが。
脱ぎ辛いし、風呂にも居づらいし。

目隠しありのお風呂にしようかと思いましたが、ちょっと熱め。
じゃあここなら来ないだろうと、目隠し無しの超ぬるめの露天風呂に入りましたが、熟年夫婦は目隠し無しをチョイス。
そういう趣味でもあるんですか!!
落ち着かないままそそくさと出ました。
気持ちよかったけどね。

ちなみにメガネ外してたので、ほとんど見えませんでしたよ!
お尻は見ましたけど。

で、気を取り直してお散歩。
次の列車まで時間があるので、適当に川治温泉駅まで歩くことに。
すると途中にこんな風景が。


えらいとこ来たなあ。
というショックと。

あ、この列車が走る情報知らなかった。乗りたかった。
というショックと。

まあ、楽しければそれでいいんですが。


で、しばらく歩くと川治温泉駅に到着。
近くにダムがあるという事で、見に行きました。


発電用のちっちゃいダムでしたが、放水してたので結構な迫力。
ダム趣味ってのも興味はありますが、深そうな趣味なので踏み出さないようにしています。

さて、川治温泉駅から再度列車に乗り込みます。
当初の予定を変更し、野岩鉄道の終着駅、会津高原尾瀬口駅へ。
予定を変更した理由は「おなかがすいたから」
ってことで、三種合体麺というなんだかロボットアニメのような、凄い麺を注文。
レシート否、一日乗車券のお陰で100円引きです。


説明しよう!三種合体麺とはそば、うどん、ラーメンが一度に味わえる摩訶不思議な麺料理なのだ!
ただしスープはラーメン用なのだ!

次の列車が来るまでの25分ほどで食べ終えると共にビールの買い出しにも成功。
このビールを携えて目指す先は、会津高原尾瀬口駅の一つ手前。
男鹿高原駅。



リゾート地の一角にでもあるかのような駅名です。


ただしそれは駅名だけ。



駅前通りを左に進むと、ダートになり行き止まり。
その反対側に向かうと、枯れ木と変電所。
これほどファンタスティックな駅前通りはなかなかありませんね。
そして、その先には!


ヘリポート。

もちろん誰も居ません…と言いたいところでしたが、
どっかのプロパン会社のトラックが止まってました。
仕事サボって休憩でもしてたみたいです。

まあ、ここが本来の目的地だったんですが、食料が何も無いので。
探せば山の中で何か見つかるかもしれませんが。
自分が食料になる可能性もある訳で。
ってことで、無難にご飯を先に食べてたという訳です。

ヘリポートから駅に戻るともちろん一人。
先に仕入れておいたビールの登場です!


秘境駅で冷えたビール。
これぞ至高。
そしてつまみは何故か売ってたずんだプリッツ。
そういや、会津高原尾瀬口駅って福島県でした。
気付けば東北に足を踏み入れていた!

でも、ここ男鹿高原駅は栃木県。
美人の国、栃木県!
という事で誰も居ない駅で「れなこー!」と叫び。
といってもホールで叫ぶよりボリュームは低めですが。

気分よく駅ノートに書き込みをし。
テンションはれなこブログコメントのそれと同じ。


栃木市のN.Tさんごめんなさい。

そして、次の列車で脱出。

自分一人のために列車が停まるのかと思うとテンションが上がりますね。
そして、この新栃木行列車がめちゃくちゃ遅い!
新藤原駅で15分以上停まったり、3本ぐらい対向列車待ってみたり。
どうせ急ぐ旅じゃないからいいんですけどね。

で、これに乗って(下今市で乗り換えて)日光に行きました。
せっかく近くまで来たので。
東照宮に行きました。
せっかくなので。

思ったより、うーんって感じでした。
これなられなこの方が美しい。
れなこを世界遺産にすべきだ。

しかし!
れなこには及ばないものの東照宮よりも感動したのはこれ!


JR日光駅!
かつての栄光が偲ばれるような立派な造り。
この駅舎が未だ現役で使われているという素晴らしい事実。
ほんっと、れなこの次に美しいので東照宮にガッカリした方にはおすすめです。

しかし、ここで新たな問題が。
急にソフトクリームが食べたくなった!
しかし!
日光駅周辺のソフトクリーム店はだいたい5時で閉まる!
でも、どこにでもあるソフトクリームなら売ってる!
しかし、めんどくさい人間なので、日光に来てまで普通のソフトクリーム食べるのはパス!
超めんどくさい奴!
なので、とりあえず、ゆばまんじゅう食べました!
そこそこ美味いけど、これじゃない!

という思いを抱きながら帰りの電車に乗車。


右側に停まってる、スカイツリートレインってやつです。
特急なので別料金が必要です。
ちなみに左に停まってる奴が改造元です。
行きに乗ったやつと一緒ですね。
でも中身は色々違います。


このどっかで見たことあるような座席配置。
これがスカイツリートレインの特徴です。
ちなみに中には売店があります。
もちろんビールも売ってます。
アサヒ、キリン、サッポロの3種から選べます!
ちょっと高いけど!

でも、ソフトクリームは売ってません!

ちなみに切符購入時点(17時過ぎぐらい)ではスカイツリートレインの空席に余裕がありましたが、
途中駅から乗ってくる人が多く、満席になっているみたいでした。
多分「次の特急1枚」みたいなお客さんが多いんでしょうね。

で、こんな車両ですが気付いたら爆睡してました。
窓が大きい車両で爆睡するということは。
途中の停車駅でめっちゃ見られるということで。
まあ、裸見られまくってる今の俺に怖いものは何もないってことで。

スカイツリートレインから眺めるスカイツリー…は寝てて見逃し。
終点浅草に戻ってまいりました。

でも、物足りない…ので。

池袋に戻り。
ソフトクリーム食べて。

満足。
終了。

J=J大阪行かずに何してるんでしょうね。
ま、いっか☆