幻想科学映画館α SF映画大全 -20ページ目


未来世界。宇宙連邦船は、地球から20光年離れた惑星<アルテア4>へ生存者を探すために着陸する。

音響、効果音が電子的で危なげな感じがして良い。オーソドックスな円盤型宇宙船で宇宙を移動するSFは、今となっては珍しいかもしれない。

有名なロボットのロビーが登場するが、完全に中に人間が入っているとわかる。スターウォーズのC3POでさえ、そうなのだから、この時代からすれば、とてつもなく素晴らしい出来だったのかもしれない。『メトロポリス』と並び、ロボットものの嚆矢のような位置付けなのだろう。

1956年の作品でありながら、メカニックや、特殊効果はなかなかのもの。
最近の映画のような安っぽいCGを多用していないので、逆に新鮮に見える。

本作品が、ちゃちなSFで終わらないところは、"イド"の怪物という潜在意識を具現化した怪物を用いているところだ。そして、叡知を極めたのに消滅したクレルという文明と、人間とを比較した上で、平和的な理想世界、理想郷に近づけば、近づくほど、暴力性は切り離され、やがてそれによって自らを滅ぼすこととなる。という皮肉な宣誓のような印象を受けた。