図書館で予約してずーっと待ち続けていた
本がやっと順番が回ってきました。
 
宮部みゆき著
「三島屋変調百物語八之続 よって件のごとし」です。

私の大好きな三島屋百物語です。
 
今回は三作。
 
賽子と虻
 お姉さんにかけられた虻の呪いを
 弟の餅太郎が身代わりなった事から
 神様の賭場場に連れていかれて
 働きながら暮らすように。
 
疱瘡は昔は死の病。その疱瘡の神様が
どれだけ怖いか。
そして神様よりも怖いのが人間です。
神様の居場所まで自分達の欲の為に
壊してしまいます。
信心する人がいなくなったら、神様も
いなくなってしまうのか…。
自分の欲の為に人を呪い、神様にまで手を出す。
本当に人間は自分勝手な生き物であります。
 
土鍋女房
 これは水神様と好きあった川渡しの
 男(兄さ)が神様の元に行ってしまう。
 
好きな男に会う為に土鍋の中に入って
やってくる水神様(笑)。
可愛い気もしますがやっぱり神様ですから、
横恋慕してくる女性には容赦しません。
あんなに兄さの事が好き好きだった
横恋慕したお嬢様。
兄さが水神様の所に行ってしまったら
ちゃっかり他の家にお嫁に行くの
誰でも良かったんか????(笑)。
 
よって件のごとし
 ある日池に土座衛門が!!!
 その土座衛門、急に復活して
 次々人を襲いますΣ(゚д゚lll)ガーン。
 (池の名前、此岸が夜見の池
 彼岸が黄泉の池と言います。)
 
これまんまウォーキングデット???
ゾンビ(ひとでなしと呼ばれてる)が次々と
湧いて出るパラレルワールド?にこちら側の
人々が向こうの人を助けに行きます。
ちょこっと恋愛要素があったり、家族愛があったりして。
そして助けに行くみんなが賢くて又強すぎる!!!。
違う世界から来た人たちはやっぱり環境が合わないのか
長生き出来ないのは悲しすぎる。
でもゾンビに怯えて暮らすよりは、よっぽどいいかな?。
 
 
人は自分の欲の為ならどこまでも非情になれる…
一番怖いのは人間です。
 
 
おちか早く元気な赤ちゃんが生まれるといいね。
おちかが心配でたまらないおしまさん。
おしまさんに「お嬢さん(おちか)の所に
行きたいなら思い切って逐電されたらいいのですよ。」
って言ってのけるおかつさん。男前すぎる。
百物語の聞き手にも慣れてきたような富次郎ですが、
出来過ぎ兄さんの伊一郎が奉公先から帰ってきて、
さぁ本気で行く末を考えないといけなくなりましたね。
そうはいっても仲の良い兄弟ですがね。
 
おちかの出産まで百物語は休業となりました、。
でもね、次の新刊ももう出てる事ですし、
百物語は九十九話まで続くと思っときましょう。
 
富次郎さんも頑張ってますが、私はおちかの
聞き役も好きだったので、またおちかちゃんも
聞き手として出てきて欲しいな。
 
次の本も予約しましたが、
また半年ぐらい先になるかなぁ~。
気長に待ちましょう。