厚生労働省のホームページを見ると
平成30年における職場での熱中症による死亡者数は28人と、
平成29年と比べて2倍となりました。
死傷者数(死亡者数と休業4日以上の業務上疾病者数を加えた数)は、
1,178人と前年の2倍を超えました。熱中症による年間の死傷者数は、
近年400~500人台でしたが、1,000人を超えたのは、過去10年間で最多となっています。
【熱中症とは】
熱中症とは、体温が上がり、体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、
体温の調節機能が働かくなったりして、体温の上昇やめまい、
けいれん、頭痛などのさまざまな症状を起こす病気のこと。
熱中症になりやすい環境
次のような環境では注意が必要です。
気温が高い、湿度が高い
風が弱い、日差しが強い
照り返しが強い
急に暑くなった
1.屋外、いわゆる外周りの人!!
2.室内、室内でも熱中症になる!!
熱中症の予防や対策。
☆暑さを避ける
外出時は日光を避けて日陰を歩く、帽子や日傘を使うなど。
室内は直射日光を遮る、室温や湿度の調整を扇風機やエアコンでおこなう。
☆服装を工夫
外からの熱の吸収を抑え、体内の熱を逃がす服装。
(吸収性や通気性の高い綿や麻など)
☆水分補給
暑い日には汗をかき、体内の水分が失われている為、水分を補給しましょう。
避けたほうがいい飲み物
コーヒーや緑茶などのカフェインを含む飲料水や
アルコールは利尿作用があり適さない。
汗をかくと、水分と一緒にミネラルやビタミンも失われます。
水分補給だけではなく、ミネラルも補給するようにしましょう。
ミネラルを補給するには、麦茶などのほうがいいでしょう。
☆暑さに備えた体作り
ウォーキングやランニングなどの運動で汗をかき、
日頃から暑さに身体を慣らしておきましょう。
熱中症の応急処置
・涼しい環境に移す
風通しの良い日陰、クーラーが効いている室内へ
・脱衣と冷却
衣類を脱がせて、体内の熱を外に出す。
露出させた皮膚に水をかけ、うちわや扇風機などで仰いだり、
氷嚢で首やわきの下、太ももの付け根を冷やし、体温を下げます。
・水分と塩分を補給する
冷たい水、特に塩分も同時に補える経口補水液やスポーツ飲料などを。
意識障害がある場合は水分が気道に流れ込む可能性があります。
また、吐き気や嘔吐の症状がある場合には、
すでに胃腸の動きが鈍っていると考えられるので、
口から水分を入れることは避けましょう。
熱中症を疑う症状があり、意識がない、または呼びかけに対する返事がおかしい場合は、
すぐに救急車を呼びましょう。意識がある場合は、前述の応急処置を行います。
ただし、水分を自力で摂れない場合は、医療機関へ。
また、水分を自分で摂れ、必要な応急処置を行ったものの、
症状が改善しない場合も、医療機関に行きましょう。
まとめ
・水分補給や環境を整え熱中症対策をしましょう。
・必要に応じて熱中症対策グッツも使用しましょう。
・熱中症のときは病院で手当してもらいましょう。