前回のあらすじ
休日を利用し、床屋へ向かったでんさんは、あまたの困難試練を乗り越え、
ついに魔王の間の扉前までたどり着いたのであった!
魔王の扉の奥からかすかに気配がする。しかし中を窺い知る事ができない・・・
恐る恐る、扉に手をかけ、ゆっくりと押し開ける。
すると。。。魔王が!!!
・・・・いた!
三つある椅子の真ん中に威風堂々と・・・!テレビを見ていた。なんたら殺人事件の再放送。
一見、ただのおじいちゃんにしか見えないが、きっと熟練の業を持っているに違いない。
魔王は、釘付けだったテレビからゆっくりと目を離し、こちらを見て言った。
「散髪?」
おぃいいいいいいww
ここは床屋ですよね?そとに青と赤のぐりぐりまわってるよね?
いくらなんでもやる気なさすぎだよね?www
とは言えず。
「え、あの、はいw」
ちょっぴり慌てておじいcy・・魔王は、椅子をくるりと鏡の方に向け、
小あがりの(魔幻城)奥へ上がっていった。
ってあれ?私ってお客さんのはず。この手に持った勇者のコートはどこへ?
そして誰もいない城内で私はどうすれば?私っていつの間にか勝ったの?魔王に勝利?
ものの数分だったと思うが、非常に長い時間放置されたような気持ちに。
これが魔空間!
思えばこのときから術中にはまっていたのかもしれない。
とそのとき!
小あがりから邪悪な気配が。
やはりラスボスは一筋縄ではいかないのか!
ハーゴンのように!
あの地球人のように!謎
続く