たまに登場するメニュー、きじ丼。
大学で学んでいた頃、時間ない、お金ない私がお世話になっていたうなぎ料理店のランチメニューです。ちなみにワンコインの500円。お金持ちの子息の割合が多い母校でも、一定の普通の家庭の子はいまして、大学周囲の安いランチメニューの捜索は割としてる人はいました。
その中で一番気に入ってたのがきじ丼で、割とランチに食べたくなります。
お店のはおそらくですが鶏もも肉1枚を3分割して100〜120gを炭火で焼いて、お店のタレで味付けしたものを海苔と共にご飯にのせたメニューだと思いますが、自宅で再現不可能な部分が2つあります。お店のタレとの味と炭火で焼いた香ばしさや遠赤外線効果。
センスはないが知識と経験だけはある頭でっかちな私。
同じレシピは無理でも似たような味なら出来ると考えました。
タレは普通の照り焼きのタレのまま。
ただし鶏肉は皮目から弱中火でじっくり焼いて裏返し、しっかり焼いてから酒蒸しに。
焼いた鶏肉を取り出し、鶏皮から出た油と肉の焦げ目を移した酒蒸しの後の汁に照り焼きのタレを入れて、煮詰めた汁を海苔と鶏肉をのせた丼飯に掛けるという一手間を加えました。
これはイタリア料理で度々出てくる言葉、メイラード反応の応用です。タレに肉の焦げた香りを混ぜ込む事と、酒蒸しして炭火焼きで得られるジューシーさも加える事で、お店の味に近づけたという訳です。
そのままとはいきませんが、だいぶお店の味に近づいて、大学時代を思い出したりしてます。
センスで作れる人はいいです。絶対味覚持ってる人は羨ましい。だけどどっちもない私は考える事でレシピを作ります。
こんな感じで妻のリアクションを見ながら、改修に改修の重ねたレシピが残っています。
昔食べたメニューは思い出に直結する。
2人で食べる事を大事にした夫婦生活は、妻が現世から旅立った後でも共に過ごした生活を思い出させる役にたつ。
一緒に楽しく美味しく食べて良かったと再確認出来る。
たぶんきじ丼、妻は好きだろうな。
作ってあげたかった。
今回はこれで終わります。
皆さんに良い1日を。