手術痕と便秘 | 《和魂漢才鍼灸》

手術痕と便秘

こんにちは!
和魂漢才鍼灸ビギナーコース担当の濱田です。

今回は、
お腹の手術痕を治療することで、便秘頭痛が改善した症例について書いていきます!


【患者さん情報】
52歳女性

■主訴
便秘(1/週)お腹が張って痛むことあり
頭痛(特に右目の奥)

■随伴症状
肩こり・腰痛・口渇

※30年前に虫垂炎手術
(お腹の写真は、患者さんのプライバシーのため掲載できませんm(__)m)

【腹診情報】
手術痕の周りが特に硬い。
その他、中脘周囲、左天枢にも硬さ有り



(腹診情報)

【治療】
中脘・右大巨
右三陰交・左足臨泣
右足三里・右上巨虚

その後、背面治療を行う。


【経過】
初診後、1日後に排便あり。
3日後に2診目に来院。

治療後は、
頭痛なし
腰痛改善
肩凝りは左側に残っている…


2診目の腹部の反応は、
中脘・右大巨辺りの反応は軽減するも、奥の方に残る。
左天枢の反応は、ほぼ消失

中脘部から手術痕周囲である大巨に、自宅で定期的にお灸治療をすることをすすめる。


【考察】
手術痕は、
古傷として、その患者さんの弱点部分となります。


手術跡などの傷跡(特にからだの内部の傷)と縫合部分があると、その場所で経絡が阻害されて、気滞・水滞・瘀血を生みやすくなります。


その結果、

便秘などの五臓六腑の失調、経絡の詰り、頭痛や腰痛なども起きてくることもあります。


遠い昔の30年前の手術


といっても、


その患者さんにとっては、
その部分が弱点になってしまうので、治療+自宅での養生などの指導も大切になりますね。


遠い昔の出来事も侮ること勿れ!

と感じさせられる患者さんでした。


しっかりと、目の前の患者さんの歴史と向き合って、既往歴を聞きながら、お腹などのからだ全体を診ていかないといけませんね(^^)/

濱田貴之でした。



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