ある県は珍しく三千家が少なく、

    石州流がほとんどだった。


この組織は家元制度ではなく

理事会組織として運営されている。


非常に民主的ですべての事柄が

理事会で決められ、自主的に

活動している。


理事長は家元のような尊大な

ところは微塵もない、

態度も話すことも気さくに

応じてくれる温厚な

年配者だった。


代表として多くの場所に出掛け

淡々と茶会など行事を

こなしている。


権威をひけらかすこともないし

道具を自慢することもない、

純粋に茶の湯を楽しんでいる

雰囲気が伝わってくる。


まさにわが意を得たりの

心境だった

理事の先生方も自然体で、

偉ぶることなどなく普通の方だった。


このことで流派によって

茶道の何たるかも異なることが

分かった。


昨今の高価な道具や茶室の

素晴らしさなどとは異なる世界も

また茶の湯であり楽しい
どちらを選択するのも

本人次第である。



そして石州の先生方の

茶道習得の熱意は旺盛で

沢山の茶道書や茶器を見せて

説明してくれた。


そこから教わることが

実に多かった。


今でも、よくお邪魔した

お寺において、昇伝試験での

真剣な様子が目に浮かぶ・・・





















































この流派は武家から出た

茶道の流派で、ある人物が

この地に広め、皆子供の

ときから習い事の一つとして

しっかりと受け継がれている。


から変なしばりは一切ない、

崇め奉る教祖はいないので

すっきりしている。