117D89です。

歯周治療用装置が登場したのでちょっと面食らった受験生も多かったようですが、消去法で解答して頂きたかった問題でした。

【解説】

歯周組織検査1回目をしたらしい（問題文に書いてある）。
今から歯周基本治療をする（問題文に書いてある）。
だからもちろん縁上スケーリングをすることになるわけですが、選択肢を見ると縁上スケーリングがありません。

ですので、消去法で丁寧に切っていくしかないです。
選択肢fのLDDSは要件に当てはまらないので×。
でもfを選択した人が11％くらいいるようです。

LDDSは要件に当てはまるときだけ可能です。

保険のルールでもありますので、ここわかんないとマズいところです。

ちなみに、LDDSの要件は117C49でも出題されています。

あとは114C55も思いっきりLDDSの要件に当てはめる問題でした。

消去法でdが残るので、dが◯です。

歯周治療用装置というのは、暫間的なPDのことです。
「歯周治療用装置」という言葉は歯周病の世界で使う言葉で、補綴の世界の言葉ではありません。

なんか歯周治療用装置って言うとすごいものを想像しますがｗ

PDのことですｗｗ

（なんか詐欺っぽい言葉だよね、、、）

この患者さんは義歯を紛失したそうなので（問題文に書いてある）、義歯が装着されていません。
この状態が続くと咬合崩壊が起こってしまうので、とりあえず暫間的な義歯を装着することを考えます。

（口腔内写真、パノラマX線写真を見ると臼歯部の咬合がほとんどありません）

【まとめ】

歯周治療用装置は、
咬合が微妙な場合に、咬合崩壊を防止する装置のこと。
要するに暫間的に使用するPDのことです。

こういう話は実際に臨床経験がある人に聞かないとピンと来にくいところです。

というわけで、臨床経験がしっかりあるまともな歯医者に聞くようにしましょう。

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【歯周病学】歯周治療用装置（117D89）