今回紹介させていただく方達は、実は元歯科技工士だったり、親が歯科技工士だった・専門学校に通ったことがあるなど、様々な理由で歯科技工と関わりのある(あった)人を紹介します。
歯科技工士自体が歯医者さんや歯科衛生士さんの影に隠れて、その存在すら知られていることが少ないのですが、実は関わりのある有名人の方もいるんです。
とはいっても、こんな方の歯を作ったことがあるなんていう顧客情報を漏洩するような話ではありません。
この人知ってる!そうだったんだ~、くらいの感じに聞き流してでももらえれば幸いです。
それではさっそく見ていきましょう!
現在も俳優として活躍中の神保悟志さん
最近ではドラマ「ムチャブリ! わたしが社長になるなんて」にて、フレンチレストランのシェフ役で活躍されていました。
役どころでは頑固な一面を持つシェフでしたが、高畑充希さん演じる社長「雛子」との対立は、ストーリーの引き立て役としてなくてはならない存在でした。
では、どうして歯科技工士になったのでしょうか?
歯科技工士免許取得の理由
神保さんは初めから歯科技工士を目指していたわけではなかったようです。
高校生時代に役者になる夢をもったものの、通っていた高校が進学校だったために親へは将来、役者になりたいとはいえず、歯科技工士になるためといって横浜歯科技術専門学校に入学されたとのこと。
専門学校卒業後は、
「普通の歯科技工士より、高い特別な技術を身につける学校に通う」
と嘘をつき、親から貰った学費を「劇団俳小」という東京にある劇団の養成所に支払い、通っていたそうです。
専門学校では途中で退学する人もいる中で、神保さんはちゃんと歯科技工士免許を取得して卒業されています。
この辺りは親への罪悪感が真面目に通うことをさせたのでしょうか。
養成所へ通うことになった後でも、歯科技工士免許を活かしたお仕事をしていたわけではないようです。
お父さんが歯科技工士の水樹奈々さん
アニメ「ナルト」の日向ヒナタ役などの声優や、歌手としても有名な水樹奈々さん。
実はこの方のお父さんの本業が歯科技工士です。
本業がということなので、その他には野球の審判・歌唱指導・船舶操縦など、様々な資格をお持ちだったようです。
元々、女の子が生まれたら歌手に育てると考えていたようで、水樹さんが5歳の頃から歌手指導が始まったとのこと。
歌のレッスン場はお父さんの仕事場でもある、歯科材料の粉塵が舞う技工所。
いつでもベストパフォーマンスが出せるようにと、マイクも使わせてもらえない環境でレッスンを行い、毎週のようにのど自慢大会などのイベントに参加していたそうです。
この努力が実って、水樹さんは高校3年生のときに声優オーディションに合格、その後20歳のときには歌手デビューを果たされています。
お父さんはというと、残念ながら2008年に75歳で亡くなられています。
水樹さんが28歳の頃ですね。
この翌年には紅白歌合戦に出演されているとのことですので、きっと天国のお父さんも喜んでいることでしょう。
歯科技工士をされながら、自分の娘をここまで育てられたなんて本当に凄いことだと思います。
お笑い芸人シャンプーハットのてつじさん
新大阪歯科技工専門学校の同級生として、二人が出会ったことがシャンプーハット結成にいたった理由とのこと。
しかし歯科技工士免許を持っているのは、てつじさんの方だけのようです。
このお二人は、まだ専門学生だった頃から面白くて人気者だったと聞いたことがあります。
ホラー漫画家の伊藤潤二さん
「富江」や「うずまき」というホラー漫画を発表されています。
歯科技工専門学校を卒業後は、歯科技工士と並行しながら漫画家としても活動されていたそうです。
「富江」でデビューした後は、しばらくして漫画に専念されたとのこと。
さすがに歯科技工の仕事をしながら漫画を描くなんてことは無理でしょうね。
歯科技工の専門学校では美術の授業があり、歯の形を捉えるデッサン力が求められました。
モノを作る前には、形を捉える観察力が大切になります。
漫画家として成功されているのですから、歯科技工士としても大成されたことでしょう。
お笑い芸人ケンドーコバヤシの元相方「村越さん」
誰それ?といった感じですが、彼もまた歯科技工士専門学校の生徒だったようです。
ケンコバと「モストデンジャラスコンビ」というコンビを組んでいた村越さんですが、ケンコバと分かれた後に歯科技工の道へ。
歯科技工士になろうとした動機は、「白衣を着る仕事がしたかったから」ということですが、歯科技工士は特に白衣を着る仕事ではないと入学してから気付いたとのこと。
それでも歯科技工士の国家試験は受けたとのことですが、試験に落ちてしまったようで免許は持っていないそうです。
試験前には実技練習と試験対策のテストを何度も繰り返すので、あまり試験に落ちた人というのは聞いたことがないんですが・・・(合格率99%のところをすり抜けたそうです)
まとめ
こんな人が歯科技工との関わりがあったなんてという、意外な発見があったんじゃないでしょうか。
歯科技工士として活躍するしないは別としても、それ以外の道で成功されている人は、やはりそれなりの努力を重ねられていることに気付かされます。
どうしても「歯科技工士」というワードには暗いイメージが付きまとうので、それを払拭するくらいに成功すると胸を張って「元歯科技工士です」と言えるようにもなるのかな?と思いました。
では、また。