英国で歯科医師として働くためには、GDC (General Dental Council)から正式に歯科医師登録番号を発行してもらう必要があります。
イギリスならびにEU圏外の国の歯科医師免許を所持する場合は、試験を受け、合格しなければGDCから歯科医師登録番号をもらうことができません。
試験とは、、、
試験は GDCが基幹となるORE (Overseas Registration Exam)とRoyal College of Surgeonsが基幹となる LDS (Licence in Dental Surgery)の二つがあります。
後者の方が最初に設立され、前者は10年少し前から始まったシステムです。
試験の内容に少し違いはありますが、両者とも試験の構成や出題リソースに違いはありません。
実際に受験を考えられる場合はこのwebsiteをしっかりと読む必要があります。
現在はOREの方がMajorityと言え、私が受験したのもOREです。
試験は一次(Part1)と二次(Part2)の二段階で、一次に合格すると二次に進むことができます。
Part1の試験とは、、、
OREは1年に2回、LDSは1年に少なくとも1回施行されます。
基本的にコンピューターベースで答えるタイプの知識を問われる試験になります。
二日間に渡って行われ、1日目は基礎、2日目は臨床とテーマが別れています。
Part2の試験とは、、、
OREは1年に3回、LDSは1年に2回施行されます。
試験内容は完全に実技で、3日に分けて施行されます。
1日目はOSCEです。
患者もしくはデンタルナースとのコミュニュケーションをとるActor OSCE, 紹介状を書いたり、多分野の知識を問う筆記試験から成るWritten OSCE, ラバーダムや縫合、X線ホルダーの組み立て、筋注などからなるSkilled OSCE がランダムに割り当てられた24ステーションから成ります。
各ステーションに与えられる時間は5分間、ステーション間の移動時間とステーションの外側に張り出された問題を読む時間が1分間です。
ステーションの中には試験官が複数配置されています。
2日目はDental Manikinで、歯の形成です。
PFMの形成やFGCの形成、Blackの分類6級のレジン築造などのMajor taskを2つ、RCT access openingやAmalgam compaction, ImpressionなどのMinor taskを1つ出され、3時間以内に全てのタスクを効率よくこなすことが試されます。
基本的に全てミラーテクニック、レストは形成している歯と同じ側の歯にしか置いていけない、左手は必要のない時も必ずミラーを握るなど様々な規制があり、ある程度の練習が必要です。
各タスク終了後、試験官との口頭試問があり、さらに全てのタスク終了後に試験官がマネキンから形成した歯を取り出し、細かくチェックされます。
3日目はDTP (Diagnosis and Treatment Planning)とME (Medical Emergency)の二つの試験があります。
DTPは計54分からなる試験で、一つのケースについて、問診(10分)、診査・診断(11分)、治療計画の立案(23分)、患者へのフィードバック(10分)を行う試験です。
MEはHypoglicemia, Angina, Cardiac Infarction, Anaphylaxis, Epilepsy, Choking, Needle stick injuryなどの歯科医院で起こりうる緊急事態にどのように対応するか、口頭試問が行われます。
各シナリオで使用する薬の名前、投与量も問われ、投与の仕方をパフォームすることも求められます。
そしてCPR/BLSの一連の流れをパフォームすることです。
CPR/BLSはかなり重要視されており、順番、正確さを審査され、この課題が不合格の場合、他の口頭試問がいくら良くてもMEは不合格となります。
Part1, Part2 共に4回まで受けることが可能で4回目で不合格の場合、受験できる資格を一生失います。
試験に挑もうと思う方、引き続きvol.2〜期間〜では、試験を予約するまでの過程、試験を制覇するのにかかる期間について書いていますのでご覧ください〜。