立冬は、古代中国で農業に活用されていた季節を表す『二十四節気』の一つです。
太陽の動きを基に節気を24等分にしたもので、春・夏・秋・冬を中心に構成されていました。
三つの期間に分けられる
『二十四節気』をさらに三つの期間に細かく分けた『七十二候』もあります。
日本の季節に合わせて作られていますが、もとになっているのは古代中国で使われていた『七十二候』です。
立冬は、まず『山茶始開(つばきはじめてひらく)』という候から始まります。
(11月7日〜11月11日ごろ)
ツバキの花が咲き始める時期という意味です。山茶花(サザンカ)となっている理由は、かつてサザンカはツバキのことを指していたためです。
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次の候は『地始凍(ちはじめてこおる)』です。(11月12日〜11月16日ごろ)
冷え込みが厳しくなり、地面が凍り始める時期という意味になります。
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最後の候は『金盞香(きんせんかさく)』です。(11月17日〜11月21日ごろ)
スイセンが咲き始める時期という意味です。『金盞』は『金の盃(さかずき)』のことで、スイセンの黄色い部分がそのように見えることからスイセンを指しています。
立冬の過ごし方
■旬の食べ物を食べる
立冬の時期が旬の食べ物をふんだんに使った料理で、食卓を囲むのはいかがでしょうか?
代表的な旬の食べ物には、白菜・大根・ネギ・ニラ・サケ・サバ・カキなどがあるね
冷え込みが厳しくなる時期なので、鍋を食べて体を温めるのはいいね
さまざまな種類の食材を一度にたくさん食べられるため、栄養バランスのよい食事になるのもメリットです。
立冬は、収穫されたばかりの新米を堪能してほしいという意味を込めた『あられ・おせんべいの日』でもあります
全国米菓工業組合が1985年に制定したもので、季節の移り変わりを感じながら、あられやおせんべいを食べるのもおすすめです♡
■暖房機を出す
古くからの言い伝えの一つに、『亥の子の日に火を入れると火事にならない』というものがあります。
かつては、この日にいろりを使い始めたり、火鉢を出したりしていました
現在も、茶の湯では亥の子の日に『炉開き』が行われることが珍しくありません。
家庭では、立冬の期間にある『亥の子の日』に暖房器具を出す『こたつ開き』という習わしがあります。
知らなかった~
この日にこたつやストーブなどの暖房器具を出して、寒さに備えるのもよいでしょう♪
あと立冬には、さまざまな行事が行われていますよね?
その中から代表的な行事と言えば・・
『酉の市(とりのいち)』は11月の『酉の日』に行われる行事で、江戸時代から続く歴史ある行事の一つです。
起源については諸説あるようですが、農民たちが秋の収穫を願い、大鷲神社に鶏を奉納したことが始まりとされています。
現在も商売繁盛を願うお祭りとして親しまれていますよね
『酉の日』の名物は、複数の縁起物が付いた『縁起熊手』です。
熊手は穀物などをかき集める農具ですが、『お金や福をかき集める』と見立てられ、商売繁盛の縁起物として用いられるようになったとされています。
人がたくさん出てるし、熊手もたくさん。値段も高いのからさまざま。


『七五三』は11月15日で立冬に時期にありますが、近年は日にちにこだわらず各家庭の事情や予定に合わせて神社を訪れる家庭が多くなっています。
地域によって違うかも知れないけど、小さな結婚式みたいにお披露目会したんだよね
今は分からないけどし、岩手はしなかった。
神社にお詣りして美味しいもの食べて祝ったね

『七五三』の起源は室町時代で、江戸時代に広まり、明治時代に現在のような形式になったと考えられています。
昔は現代のように医療が発達しておらず、子どもの死亡率が高かったことなどから、無事に成長したことへの感謝と未来の幸せを願う行事ができたのでしょうね。
季節にあった穏やかな暮らしをしたいね。
では、またね